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第17話

 どこに入れるのか、理一は嫌な予感がした。 「それ、どこに入れるかだけ聞いて良いっすか?」 「入れるって言ってる時点で気が付いているんだろ?」  ここ、と示すように理一のそれをゆるりとしごき上げる一総にああ、やっぱりそこかと思った。  それ以外にもボトルに入った水と思われるもの等を出すと、理一の陰茎を持ち上げる様にした後、カテーテルをそっと尿道に差し込んだ。  思った様な痛みや不快感は無い。  それよりも、もっと痛痒い様な快感に似た感覚がある。  それを紛らわせるように理一は 「これって消毒しないとまずいんじゃないんすか?」 と聞いた。  一総に限ってそんなミスをしない事は分かっていた、だが、誰にも触れさせたことが無いそんなところに管をジワジワと通されていて、あまつさえ快感に似た感覚を覚えていて気を紛らわせたくてたまらない。 「普通はしないとまずいな。 だが、その辺は俺の異能で何とかしてるから。」 「あー、そ、うですか。」  話している間にも細い管は理一の尿道を奥へ奥へと進んでいく。  普通に話そうとするが、とぎれとぎれになってしまう。  すると、管の先が何かに当たった感覚がして「あっ」と理一は声を上げた。 「ああ、これ?尿道括約筋。」  ググっと一総がさらにカテーテルを差し込むと、快感が理一の脳内を突き抜けた。 「あぁ、あっ、あっ。――も、洩れる、ちょっ、何だこれ、洩れるからぁ!!」  急激な尿意とそれを上回る快楽が理一を襲う。 「気持ちいいだろ?前立腺と膀胱いじってるんだよ今。洩れそうになるのも普通だから気にするな。」  クリップで止めるから出てこねーよ。と付け加えられたが、それって出てきてるって事だろうという事にまで頭が回らない。  ただ、凄まじい快感にあえぐしか出来ない。  すでに理一の中心は完全に起立しており、血管が浮き出ていた。  サイズが膨張したことで前立腺と膀胱を刺激していたカテーテルの先が少し戻るのだがその刺激も快感として享受してしまう。  その上、カテーテルが押し戻される度に絶妙なタイミングで一総は管を押し込む物だから頭の中が真っ白になる様な快感が襲い続けはしたなく喘ぐはめになった。  理一の肌に玉の様な汗が浮かぶ。今まで感じた事の無い暴力の様な快感だった。  ふと、先端が一番中まで入った様で快感が一旦収まる。  ふうと息を吐いた理一だったがまるでそのタイミングを見計らったようにカテーテルをグルグルとひねられた。 「ひゃぁ、あっぅ。」  管が無ければ一発で射精していたであろう刺激に生理的な涙がぽろぽろと溢れる。  一総はねじる手を止めると注射器を準備してカテーテルに空気を送った。  次は何をされるのか、快楽で朦朧とする意識の中で理一が考えると注射器をはずした一総がカテーテルをくいっと引っ張った。  引っ張るごとに理一の頭には火花が散る様な快感が走る。  口からはよだれをたらし、引っ切り無しに言葉にならない喘ぎ声を洩らしていた。  ぐりぐりとカテーテルを回され、空気を抜かれ抜き差しをされ、また空気の入った先端で刺激をされる。  起立も先を中心に優しくもみ込まれた。  気が狂いそうな快感に、自分がどういう状況になっているのか理一は良くわからなくなっていた。  どのくらい時間が経っただろうか、一総はカテーテルをズルリと抜く。  その時にはもうその刺激だけで、「んっ、あ、あんっ。」と喘ぎ声を理一は上げていた。  カテーテルが出ると、ドロリと理一は射精した。  ゼイゼイと息を上げる理一を見下ろして、一総は妖艶に笑う。 「普段ストイックな木戸が、乱れるのを見れるのは役得だな。」 「……ストイック?」  自分を表現する言葉として似合わないその単語に理一は思わず聞き返した。  イッたばかりで思考が上手くまとまらず、いつものおかしな喋り方もなりをひそめていた。 「お前は、ストイックだろう?この体だって、早朝トレーニングをしているからだろうし、クラスメイトの手伝いに始まって委員会の雑用まで一日働き詰めだろう。サボるとかそういう事したことあるか?」  腹筋の窪みを撫でながら一総は言った。  感じすぎる体はその度、ビクビクと跳ねる。  この人は、何を言っているのだ?理一は訳が分からなくなった。  確かに早朝にジョギング等はしている。だが4時だぞ。  何故この人が知っているのか。  何故この人は俺の事をストイックだ等と言うのか。  何故この人は俺の普段の一日を知っているのか。  ただ単に、たまにはガタイの良い男と寝たかっただけじゃないのか?  怯えたように快感で動かない体で見上げる理一に、一総はふっと優しい笑みを作った。 「ホントお前は不器用だな。」  そう言って理一の髪の毛をぐしゃぐしゃと撫でた。 「って、先輩それ俺のちんこ触った手。」  理一が憎まれ口をたたく。 「潔癖症じゃないんだし気にするな。終わったらもう一度風呂入れてやるから。」  一総は言いながら、理一の体をクルリと裏返すと、腰を持ち上げた。  トロリとローションをたらされるヒヤリとした感覚にブルリと震えた。  指を入れてぐちゃぐちゃとかき混ぜられる。 「今は、気持ちのいい事だけ考えておけ。」  そう言いながら指を増やされる。  慣れない、中からの快感にただひたすら理一は喘いだ。  中を文字通りぐちゃぐちゃにされる。 「前立腺がどこにあるか、もう分かっただろ? こっちから、触られてもどこが気持ちいいかも。」  理一は前立腺を押し上げられ、こらえきれず叫び声に近い声を上げた。

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