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第40話

百目鬼が服を脱ぐ。 実際筋肉量は、圧倒的に百目鬼の方が多い。 少しばかり憧れる体つきだ。 腹筋の溝に沿って指を這わせる。 バイセクシャルだという自覚は今もそれほどないけれど百目鬼の体は好きだ。 「あー、俺も腹筋しようかな。」 そう言うと、吐息だけで百目鬼が笑う。 百目鬼の体を撫でた手をどけて、脱げかけの自分のパンツを脱いでしまう。 百目鬼もジャージのズボンも下着も一気に脱いでいた。 もう一度覆いかぶさった百目鬼は俺に二度、三度キスをしてから「本当にいいのか?」と聞かれる。 「クローゼットの左端の箱にローション入ってるから。」 準備万端だろ? そう聞くとうっと百目鬼は返事につまってしまった。 ちゃんと心の準備はできてる。 予想外に百目鬼のが大きかったのはあるけれど、多分大丈夫だろう。 痛みには耐えられる方だと思っているし。 百目鬼がローションを持ってきて自分の手に出しているのが見える。 それから恐る恐るといった手つきで尻の方に這わせる。 色々言っていたのだから、知識としてはあるのだろうし、俺との行為を妄想したこと位あるのだろう。 どんな風に妄想してた? という意地悪を言ってやりたい気もするが今日はやめておく。 ローションは手の上で若干暖められたとはいえ冷たい。 「んっ……。」 ただ冷たいという事への反応なのか、期待なのかよく分からない声が漏れてしまう。 ぐちゅぐちゅと音をたてるように、百目鬼がローションを中に塗っていく。 残念な事にそれほど気持ちいいと思わないのに、それでも興奮はし続けている。 百目鬼が俺の中に触れているという事実だけで割とたまらない。 百目鬼が自分に夢中だという事実だけで興奮してしまえるのかもしれない。 だけど、割と冷静に状況を観察できたのはそこまでだった。

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