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第67話
初めて百目鬼とセックスした時も、確かに百目鬼の事が好きだった。
でも、今はそれ以上なのだ。
じわじわと体に広がる気持ちの所為で自分が制御できない。
「よ、汚すから脱げ。」
実際服を汚しそうなのは自分なのに、百目鬼のズボンとトランクスを脱がそうとする。
先ほどまでの勝負の余韻が残ってるんじゃないかと疑う位、体に簡単に火が灯る。
百目鬼も乱暴な手つきで俺のズボンと下着を脱がせて、自分も脱いでいる。
まだ、明るいっていうのに何やってるんだかと自分でも思う。
けれど、勃ち上がったものを見ると、ゴクリと唾を飲み込む。
百目鬼がそのまま俺のものと百目鬼のもの、固くなっている起立をこすり合わせるみたいに握る。
百目鬼のちんこも熱い。
それだけで、どぷりとカウパーが漏れる。
にちゃにちゃと粘着質な音が出ている。
そこに手を伸ばして、百目鬼の起立に触れる。
それから先っぽをぐりぐりとする。
百目鬼の固くなったものがビクンと震えて固さが増す。
夢中になってお互いにゴリゴリと昂ったものを擦りつけ合って、手でしごく。
限界なんてすぐに来てしまって、どくどくと白濁を百目鬼の固い手にぶちまける。
達した直後のものすごい多幸感の後、一気に冷静になった。
「ティッシュっ!!」
手に吐き出された百目鬼のものがこぼれないようにしながら、部屋に備え付けられているティッシュペーパーを慌てて引き出す。
運よく畳に垂らしていなかったみたいで、ほっとする。
ついて早々下半身裸で何やってるんだ……。
じいっと手のひらに出された精液を見る百目鬼に「飲むなよ。」と言いながら自分の出した精液を拭きとる。
下着だけ履きなおしたところで浴衣があるだろうという事に気が付く。
「宿泊者二人とも男っていったか?」
「ああ。」
なら、俺の分の浴衣もあるだろう。
確認すると二枚浴衣がある。
大きい方を百目鬼に渡すが、これサイズは大丈夫なのか?
「百目鬼用のサイズの浴衣ってあるんだな。」
「外国人観光客向けに大きめサイズ準備したってこの前聞いた。」
かなり大きいサイズの浴衣に袖を通す百目鬼を見ながら聞くとそう答えられた。
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