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第12話 兄リュードsideお仕置き※

いつもは月末に屋敷に帰る私だけれど、王都のカフェの一件でリオンにお仕置きをしなくてはいけないといつもより早く帰ってきた。 先日会ったばかりだというのに、キラキラの笑顔で僕の帰宅を喜ぶリオンを抱きしめると胸を締め付けるばかりで嬉し苦しい。 やっぱりカフェであの侯爵令息オオカミといちゃついてたのが我ながらショックだったんだろう。 考えてみればリオンももう10歳。デートぐらいしてもおかしくは無い年頃だ。 頭では分かっていても私の心は納得できずに何かを叫んで疼いている…。 いつもよりリオンにスキンシップ多めになってしまったのはしょうがないだろう? リオンは目元を赤くしながらもちょっと困った顔で優しい微笑みで私を癒してくれていた。 あぁ、可愛いが過ぎる。 いつもの様に添い寝されに私の部屋を訪れたリオン。 果たして先日の帰り際に囁いたあの約束を覚えているだろうか? リオンはハッとした様に目を彷徨わせて動揺し始める。 すっかり忘れていた様だ。 私の目の届かない所で他の悪いヤツらの餌食にならない様にちゃんと教えておかなくては。 私がお仕置きの理由を説明すると、顔を強張らせながら震える声で反省するリオン。 不安げに目を合わせる潤んだ瞳を見ると、もう堪えることはできずにリオンにのし掛かってしまった。 怖いのは嫌ですと私を煽る様な事を喘ぐ様に囁かれて、私は正気を保っていられるだろうか? 実は執事長から来月から閨の勉強が始まると言われている。 そうなるとリオンと朝まで一緒に眠れるのはこれが最後かもしれない。 私の子供時代の終わり到来だ。 まぁ今でもリオンの柔らかな身体を抱きかかえて、甘くて癖になる様なスパイシーなリオンの香りを感じると、私の身体はあっという間に熱く昂ってしまう。 リオンを驚かせたくは無いので昂りを気づかれない様にするのにひと苦労ではある。 あぁ、でもいつか私の熱い気持ちをリオンに知ってもらいたいと密かに思ってはいるんだ。 リオンの艶やかな唇から甘やかな喘ぎ声が聞こえてきたのは、指先でリオンを感じ始めて直ぐのことだった。 くすぐりのお仕置きと称してゆっくりと全身をなぞっていくと、リオンはあっという間に肌が赤く色づいてじっとりと汗ばんでいく。 リオンの喘ぎ声と吸い付く様な皮膚の感触に煽られて、私の昂りもへそに届く様にいきり勃ってしまっている。 あぁ、耐えなくては…。なんて甘美な拷問だ。 ワザと触れない様にしていたツンと立ち上がっていたリオンの薄ピンクの乳首に少し力を籠めて触れると、身体を大きく震わせて喘いだ。 自分でも驚くほど大きな声が出たと思ったのか、目に涙を溜めて私を見て言ったリオンに私は殺されるかと思った。 「口を塞いで?」潤んだ瞳で縋る様にリオンに見上げられては冷血と悪名高い私も頭の中まで一気に熱くなってしまう。 そう言わせたのが私自身である事もわかってはいるんだけれど。 ああ、リオンがチョロ過ぎてまた一つ心配事が増えてしまった。

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