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第77話 僕は子供じゃない※

「お兄様、きて…。」 僕がお兄様に手を広げると、お兄様はむしゃぶりつく様に僕をかき抱いて口づけた。 お互いにむしり取る様に服を脱がし合って、僕たちはあっという間に裸になっていた。 仰向けになった僕の上に身を起こしたお兄様は、少し赤らんだ顔で僕をギラつく瞳で見下ろした。 お兄様は以前に見た時よりもずっと逞しくなっていて、僕は喉を鳴らすと、確かめる様にお兄様の首筋から昂りまでを指先で焦らす様に撫で下ろした。 お兄様は僕の指先をじっと目で追いながら、昂りに触れた途端ぶるりと腰を揺らした。 僕はお兄様の昂りを可愛がりたくて、少し力を入れて既に濡れた猛々しくて手に余るそれをぐちゅぐちゅと上下に擦りあげた。 「あぁ、リオン。何てこと…。」 お兄様はしばらく喘いだ後、堪えられない様に息をつくと僕の手を掴んで頭の横に押さえつけた。 「…リオンは僕のいない間に堕天使になった様だね…?あっという間に逝ってしまいそうだった…。 でも今は私にリオンを確かめさせて。」 そう言うとお兄様は僕が喘ぐほどに激しく口づけた後、首筋に舌を這わせた。 「あぁ、この匂い。愛しいリオンの香りだ。どんなにこの香りに焦がれたか…。」 お兄様は首筋を舐め下ろしながら僕の鎖骨を優しく喰むと少し窪んだその先に強く吸い付いた。 ビリっと痺れる様な、痛い様なその感覚が一瞬で身体の中心に響いて、僕は思わず呻いてしまった。 唇とは別に全身を休む事なく強弱をつけながら撫でさするお兄様の手は、もはや僕には焦ったさで苦しみさえ感じるほどの気持ちよさだった。 快感を待ち望んでいる所には辿り着かないそのもどかしさに、僕は荒い息をつきながらお兄様を見つめて言った。 「んっ。あぁ…お兄様お願い。ちくび吸ってぇ…。」 お兄様はグッと顎を引き締めて、大きく深呼吸した。 そしてギラついた目を絡ませながら、ゆっくりと僕のすっかり立ち上がった乳首に舌をやわやわと這わせた次の瞬間じゅっと強く吸い上げた。 「あああぁっ!お兄様っ、好きっ!あっ、っん。」 強い衝撃で身体が反り返って、僕は頭がクラクラしてしまった。 ガクガクと震える僕をなだめる様にお兄様は僕の乳首を唇や舌で柔らかくくすぐりながら、僕の片膝を抱え上げた。 そして僕の昂りにお兄様のそれをピッタリと重ねるとゆっくり前後に動き出した。 僕たちの昂りは興奮ですっかり濡れていたので、動くたびにヌチュヌチュといやらしい音が喘ぎ声と共に部屋に響いた。 「ああ、可愛いリオン。とっても…気持ちいいよ。 リオンの可愛い昂りが…剛直の裏側のいい所を擦り上げて、直ぐにいってしまいそうだ…。うぅ。」 「んっ、お兄様!僕もっ、あぁっ、ダメ。我慢できない!出ちゃうっ!」 お兄様は二人の昂りを大きな右手で包むと、ぐちゅぐちゅと益々上下に擦りあげるように腰を押し付けた。 そして待ちきれない様に腰を激しく動かした。 僕はお兄様に口の中も蹂躙されながら、身体全身を揺さぶられながら、時々苦しげにうめくお兄様の淫らな様子に煽られてどんどん追い詰められた。 お兄様が僕の耳元でうめきながら僕の乳首をギュッと摘んだ瞬間、僕は頭が真っ白になって震えて、同時に僕たちは白濁を僕のお腹に飛び散る勢いではきだした。 僕の肩口で荒い息をついた後、お兄様は優しく僕の額に口づけて言った。 「ああ、幸せだ…。可愛いリオン、一生愛してるよ。」

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