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第85話 ユアsideリオンは欲求不満※

リオンが凶悪だ。その事を誰かに言いたいのに言えない。 僕の愛しい婚約者は普段は美しく艶かしいひとだ。 でも何かキッカケがあると手のひらを返したように凶悪そのものになる。 お陰で俺は息も絶え絶えで、死にそうになる。幸福がヒトを殺すって誰が言った言葉だろう。 閨のレッスンを受け始めた俺は、焦らす事もまた閨では効果のあるスパイスと習った。 早速リオンに仕掛けてみたんだが。 リオンを熱くさせて口づけだけで終わらせるのは、明らかに俺にとっても地獄の試練だった。 欲情して、触れたら落ちる熟れた果実のような甘々しいリオンに触れないで部屋を立ち去ることの辛さと言ったらなかった。 日ごとにリオンは目に見えて焦れて行って、ある日ついに爆発した。 少し怒った顔のリオンは俺をベッドに転がすと、ひん剥いて、焦らし味わった。 見せつけながら自分でちくびを可愛がってた姿は凶悪で、俺の昂りに擦りつけた時は興奮しすぎて出てしまいそうだった。 リオンの温かく、湿った口の中は気持ちよく、どこで覚えたのか舌を巧みに使って俺を高まらせた。 逝ってしまった時は頭が真っ白になる程気持ちが良くて、リオンが俺の意地悪を咎めるように白濁を見せつけた時は、リオンの可愛さに胸が壊れそうだった。 俺はリオンに白濁を持たせたままリオンを全裸にすると、お尻の谷間に手の中の白濁を塗りつけさせて、左手でゆっくり撫で上げた。 リオンは大きな声で喘ぎながら、ビクビクと腰を震わせ潤んだ目で脚の間に居る俺を見下ろした。 俺は右手でリオンのお尻の谷間をやわやわと何度もマッサージする様に撫でた。 時々指先に当たるリオンの蕾が指に吸い付くようで、俺は益々興奮して行った。 リオンの蕾に指を入れて欲しいというリクエストにあがなえる人間は居るだろうか。 俺は慎重にほぐす様に指でリオンの蕾を可愛がった。リオンのそこはとても狭くて時間をかけないと俺たちを受け入れる事は難しい。 だから俺とリュード様はお互いに機会ある毎にリオンの蕾を柔らかくする事を約束し合っている。 最終的に受け入れる時はいつにするかはまだ決めていない。 心配なのはリオンの方が焦れておねだりしてきた時に自分たちが我慢できるかどうかだろう。 リオンの蕾に浅く指を一本入れてヌチヌチと抜き差ししながら、俺はリオンの可愛い昂りを口の中に頬張って可愛がった。 興奮したリオンはあっという間に追い詰められて耳を蕩けさせる甘い喘ぎ声と共に逝った。 指をギュッと締め付けるリオンの感触が甘美で俺は無意識に自分で昂りを追い立てて遅れて逝った。 リオンは隣に倒れ込んだ俺の顔を覗き込んで言った。 「意地悪するの、ちょっと楽しい…。ふふ。」 見たことがない笑顔でニッコリ笑うリオンの顔を見て、俺はリオンの何かを目覚めさせたのを知ったんだ。

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