90 / 124

第90話 お兄様は婚約者※

僕がお兄様の熱のこもった瞳を見てゾクゾクとしていると、お兄様は僕をベッドに仰向けにそっと寝かせた。 「すまなかった婚約者様。私はリオンを婚約者としてめいいっぱい可愛がってあげないといけなかったね?」 「…お兄様。」 僕は期待感で急に胸がドキドキと煩く叩くのを感じた。 「もう婚約者なのだから、特に二人きりのベッドではお兄様ではなくて、リュードと呼んでくれないか?リオン。」 お兄様は蕩けそうな眼差しを向けるとゆっくりと額に、頬に口づけながら言った。 「…はい。…リュード?」 お兄様は息を飲み、やおら立ち上がると身に纏っていたローブを足元に落とし、ボンクスを脱いだ。 裸のお兄様は絵の中の戦神の様で神々しかった。 お兄様の昂りは既に雄々しく立ち上がっていて、僕は思わず喉を鳴らしていた。 「お兄様…綺麗。」 僕は思わずお兄様に手を伸ばした。 「お兄様なのかい?リュードではなくて?」 お兄様はクスリと笑うと僕の伸ばした手のひらにゆっくり口づけて言った。 「…リオン、セブにアーヌスの準備については教えてもらったかい?」 僕は顔を熱くしながら頷いた。前回の閨のレッスンの後、セブから僕のアーヌスのための準備を習った。 特別な丸い薬を自分でアーヌスへ押し込んでしばらく待ってからお手洗いに行くのだが、お腹が妙にスッキリしてお尻のアーヌスはちょっとスースーするくらいだ。 これから毎日同じようにやって下さいと言われて、最近はそれにも慣れてきた。 「良い子だね。私の可愛い人。」 お兄様は僕に覆い被さると唇を優しく啄みながら、僕の髪から、耳、首、胸へと大きな手で撫で摩った。 シルキーなローブの上から焦らすように撫でられると、僕は気持ちよさと期待感で息が荒くなっていく。 既に僕のちくびは待ちきれないように期待で硬く立ち上がっているのを感じた。 「リオンの可愛い果実が熱くなってるね…。」 お兄様はローブの上から何度も撫でさすると、突然強く噛んだ。 「んっ、ああんっ! あぁ、おにぃ、りゅぅど…。」 強い刺激で僕は大きく喘いで、仰反った。 「リオンっ、あぁ私のリオン。何て可愛いんだ。」 お兄様は急に堪えられなくなったように、僕のローブとボンクスを一気に剥ぎ取ると僕に激しく口づけた。 僕のちくびを指で摘んだりこね回しながら、お兄様のとがらせた舌が僕の口の中を撫でて、甘やかに舌を噛んだり吸われると僕は何も考えられなる。 僕はただ呻きながらお兄様の甘やかな舌を味わって、お兄様の唇の裏の柔らかさを楽しんで、胸の痛くなるようなもどかしさを感じた。 僕の腰が揺らぎ始めると、お兄様は口づけながら僕をなだめるように背中からお尻に向かって何度も撫で下ろした。 そして両手で僕のお尻を掴むと腿を割り開いて、お兄様と僕の下半身をピタリとくっつけた。 「リオンのかわいい昂り、とても熱くなってるね。…どうして欲しい?」

ともだちにシェアしよう!