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第9話 ビッチと純愛の境い目
今日は週末。
ミィちゃんは乱交に行くって行ってたけど、俺はファミレスにいる。
デートなのだ。紫音くんと。
え、いや、改まって隣の席で座ってると、可愛いんだよな紫音って。
あ、そうです、隣に座ってるんだ。フツーだったら、テーブルを挟んで向かいに座って相手の正面を向く位置に座るだろうけど、なんだか、俺の隣に座ってきたのだ。
横に座ってるので、凛々しい横顔が、すぐ目の前にある。
「ケイさん、なんだか嬉しそうですね。」
え、あ、そう見える?
「うん。顔がニヘラ〜って、締りが無くなってるw」
よだれが出そうになってじゅるるっと音が立っちゃった。両手でほっぺたを抑えて素顔に戻る。
クスクスっと笑いながらアイスティーを吸った。
「ケイさんって、いいですね〜。羨ましい。」
へ?俺のどこが?
「身体デカいし大人だし、エッチも上手いし。」
身長って167cmだからデカくないし、歳も3歳しか違わないし、セックスはまだ4回しかやってないんだぞ??
「それに、…顔がカッコイイし、…アソコもデカいし…」
顔…はどうかは分からないけど、…まあ、ペニスは15cmくらいだから、でもこれってだいたい標準だぞ。
「…、あの…、」
なんだか今日はずっともじもじしてるな。トイレかな?
「僕と付き合ってください。あんなに気持ちいいセックスって、今まで無かったんですっ。」
…、…、くらっ。
すげー、俺、告白されたっ!嬉しいぃっっ!!
あの紫音くんにっ!!
告白のポイントが、ちょっとズレてるかもだけどっ!
「あ…、よかった…、僕も、嬉しいです…。」
俺が手を出してるのに気がついて、両手で俺の手を包んでくれた。そして顔を真っ赤にして、ちょっとうつむき加減で、
「じゃ、…じゃあ、ケイさんの家に、行っていいですか?…行ってみたいなあ。ミィちゃんはこの前行ったんですよね?聞きましたよぉ。」
というセリフが出てきて、あっこれは、セックスしたがってるんだな…って感じた。
ということで、半ば強引に紫音くんに俺ん家に押しかけられて。
玄関に入るなり抱きしめられて、
すぐに布団の上に転がって、
服を全部脱いで、脱がせてもらって、
体をがっしり抱きしめられた。
そして俺のペニスに、いつの間にかローションを塗られ、そのまま騎乗位。
そのままM字開脚で向き合って。
実は、紫音は、ペニスは大きくないのだ。はっきり、小さいと言ってしまうほどの小ささなのだ。皆さんの手の人差し指、長さはこれくらいしか無い。太いわけでもない。どうもそこがコンプレックスのようで、だから下着も着けたままで、セックスのときも脱ぎたがらない。
その分、陰毛は常に剃っている。というか、脱毛しているのか、いつもスベスベしている。たまにリングをかましてくることもあった。以前は腰のあたりに『fack me』とか『肉便器』といったイタズラ書きがされてあったこともあり、このビッチぶりは周知の事実なのではと思うこともある。澄ました顔は整っていて、ホントにキレイな顔立ちなのだ。陰部は無毛で身長もさほど高くない。子供と言われると信じてしまうくらいだろう。
だからというか、見た目と淫乱さのギャップが、人によってはたまらないのだろう。
乱交に何度も行っている時の話を聞いても、いつも紫色の下着を着けているので、いつしか周りから「ビッチ・パープル」という名前で呼ばれるようになったんだと言っていた。LINEもみんなビッチパープルで登録している。
男に犯される男は、体や精神で感情が高ぶっているとき、ペニスが大きくならずに縮こまっている人は多い。漫画や小説では奮い立っている絵を思い浮かべるようだが、実際は違うこともある。紫音もその大きくならないタイプの体質だ。だから手のひらで全体を包み込むことが出来る。
「あんあん…ぁぁぁああっ」
手の中のペニスから、じわっ…どろっ…と、自分の精液がにじみ出てきている。これも紫音の体質だ。犯されていてイク時は、俺のペニスで紫音の精液を押し出す感じに似ている。だからピストンのたびに精液が出てくるのだ。
嘘だと思うなら、実際にゲイの人に聞いてみるといい。人によって、タイプは様々だから。
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