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第四章・2

「大丈夫か? 熱があるんだって?」 「平気です。微熱ですから」  そう言うと、詩央は上半身を起こした。 「いいから、寝てなさい。タクシー、呼ぼうか?」 「……やっぱり優しいですね、店長。いえ、北條さん」  何か、匂う。  体にまとわりつくような、濃厚な気配がする。  まさか、Ωのフェロモンか? 「詩央くん。発情抑制剤は?」 「飲んでます。でも、今夜は少し効き目が薄いかも」 「……私に話がある、ということだったが」 「熱っぽいのは、北條さんのせいです」  キスして。  ねだられるまま、真は詩央とキスをした。  ねっとりと舌を絡ませ、互いを貪るような熱いキス。  久しくご無沙汰だった、大人のキスだ。 (杏くんとは、ライトなキスしかしてないからなぁ)  久々のセクシャルな刺激に、心の中でニヤついていると、詩央が物憂げに口を開いた。 「噂、聞きました」 「噂? 私の、か?」  はい、と詩央は潤んだ眼をして真を見つめた。 「北條さん、Ωの子を家政夫にして同棲してる、って」

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