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第十九章・8

 ピンクの乳首は紅く染まり、下の蕾はΩの体液ですっかり潤っている。  真は、杏の言った言葉を思い返していた。 『んぁ。ね、真さん。僕、発情したみたいですぅ』 (彼の言う通りだったみたいだな)  おそらく、三村が料理に媚薬を仕込み、それが引き金になって発情したのだろう。 「しかしまぁ、まるで酒に酔ったみたいだな」 「酔ってません!」  お酒は勧められたけど、飲まなかったと杏は言い張った。 「僕、まだ未成年ですから!」 「解った解った」  少し怪しいところもあるが、自分から腰を蠢かせている杏は淫らでそそる。  指で緩慢に慣らしていると、食いちぎられそうに締め付けられた。 「杏、少し痛い」 「もっと真面目に抱いてください!」 「真面目に抱け、だと? 後悔しても、知らないぞ」  にやりと笑い、真は杏に先端を打ち込んだ。 (今まで加減して抱いていたが、今日は本気でやってみるか)  少し挿れられただけで、杏は背を反らせて震えている。  ちょっぴりサディスティックな気持ちを抱え、真は杏に挑みかかった。

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