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第ニ十章・2
波状に訪れる快感に、杏は体を反らせて逃れようと必死になった。
だが、真がその肢体をしっかり押さえて、逃がしてくれない。
彼のもたらす悦楽が、ダイレクトに襲い、杏は声をあげて悦がった。
「あ、んんッ! はぁ、はぁ、んうぅ! や、イヤッ、あぁ、ああ!」
「悦いか、杏。悦いなら、そう言ってみろ」
「気持ち、悦いぃ! はぁ、うぅ、真さぁあん!」
真のペニスは、滑らかに杏の体内を行き来する。
それだけ、杏の体液が豊かにあふれている証だ。
内壁が擦られ、骨が軋み、肉がぶつかる。
その全ての刺激に、杏はのぼせ上ってしまっていた。
「あ、あぁ! イく! 僕、また、イッちゃうう!」
「いいぞ。何度でも」
「ひぁ、あ! んんあぁ!」
杏は温かな精を飛ばし、身を緩めて荒い息を吐いている。
普段の真なら、ここで休憩を与えるところだ。
だがしかし。
「っく、んあ! やだ。ちょ、待っ……。あっ、あッ、あぁあ!」
「可愛いよ、杏」
発情した杏に、真は容赦しなかった。
休みなく、快楽を与え続けた。
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