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第ニ十章・3
荒々しい愛撫から一転して、真はていねいにゆっくりと腰を回しえぐっていた。
螺旋を描くように腰を入れ、またゆっくりと引く。
精を何度放ったかしれない杏は、ドライオーガズムを経験していた。
「ん、ぅんん! ふぅ、はぁ、あ。あ、また……。またぁッ!」
体をわななかせ、杏は大きく引き攣った。
「よくできたな。それじゃあ、出すぞ」
「ん、欲しい。真さんの、いっぱい……!」
真は、愉悦に震える杏の体内に、容赦なく精を注いだ。
これで、抜かずの三発目だ。
それでも杏は、一滴もこぼすまいと脚を真に絡ませて貪欲に腰をうねらせた。
「ん、あぁ! す、ごい。すごい。あぁ……ッ!」
「杏がこんなにエッチだなんて、知らなかったな」
「うぅ。ごめんなさいぃ……」
「いや。素敵だ」
上半身を大きく倒し、真は杏にキスをした。
「んんぅ。真さん……」
首にかじりつき、杏もキスに応えてくる。
たっぷりと熱いキスを交わして息をつくと、真はようやく杏から離れた。
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