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第二十二章 恋をした、愛を知った。
ホワイトデーまでほとんど毎日、真はベッドで杏を抱いていた。
「ん、あんッ! はぁ、あぁ、っく。んぁ、ああ!」
「そろそろ出そうだ。杏、いいか?」
「は、はい。ください、真さんの……ッ」
「ピルは?」
「飲んで、ますぅ!」
だから。
だから、いっぱい!
「んんぁ、はぁ、ああ!」
真の精を体内で受け止め、杏は大きく体を反らせた。
甘い痺れが背中から頭の先まで、駆け抜けてゆく。
「ふぅ、はぁ。あぁ……」
「まだ休むのは、早いぞ」
「ひぁ、あ! あッ、あぁッ! ま、また!」
そして、その愛撫は執拗だった。
杏が果てても、真は構わず穿ってくる。
何度でも、精を送り込んでくる。
「真さん、僕。もう、僕ぅッ!」
悦がる杏の姿が愛しくて、永遠にこうして交わっていたい心地を、真は感じていた。
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