157 / 164

第二十二章・2

「私がこんなに貪欲だとは、自分でも思わなかったよ」 「んぅ。ぅぐ、んっ、んっ、ふ……」  真は下半身を杏に預けたまま、彼の髪を撫でた。  ぴちゃくちゅと唾液の音を立てながら、杏は真をおしゃぶりしている。 「ずいぶん巧くなったな。また元気になってきたぞ」 「ん、ふ。……っく」  急に、杏がきつく吸った。  その刺激に、真は思わず体液を漏らした。 「もういい、口を離してくれ。出そうだ」 「んぁ。ん、ふぅ。んむむぅ……」  杏は、口を離さない。  それどころか、さらに深く咥え込んできた。 「おい。離さないと、そのまま口に出しちゃうぞ」  こっくりと、首を縦に振る杏に、真は驚いた。 「ホントにいいのか?」  返事の代わりに、ちゅっちゅと吸う杏の仕草が可愛い。  真は、緩く腰を使い始めた。

ともだちにシェアしよう!