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ベビードールを拾ってきた男の話(リンデル盗賊団時代)(2/3)
男が少年へ歩み寄れば、少年は金色の瞳を嬉しそうに細めて、期待に満ちた眼差しを向けてくる。
「……似合ってる」
男が短く答えると、少年は花のように微笑んだ。
背伸びして男を見上げる少年の小さな顎を、指でそっとなぞると、男は屈んで口付ける。
腕の中にすっぽり収まる小さなその身体を、男は両腕で優しく、けれどしっかり支える。
舌を入れると、少年はいつも腰が砕けてしまうから。
怪我をさせないように気を付けながらも、男は躊躇う事なく小さな唇へ割り入った。
「ん……っ、ぅ……ふ、……ぁ……っ」
口の中が男の舌でいっぱいになった少年が、まるで溺れているかのように、縋るように男へと小さな手を伸ばし、ぎゅっと男の服を握りしめる。
ゆっくりと口内を撫で回す舌に、少年はぞくぞくと背筋を震わせる。
溢れて伝う雫が、少年の小さな顎の先からぽたりと二人の間に落ちると、ベビードールに小さなシミを作った。
「ぁ……服……汚れ、ちゃ……」
金色の瞳をとろりと揺らしながら、口付けの合間からそう伝える小さな唇を、男が深い口付けで塞ぐ。
「んっ……ん、んんんっ……っ」
息も唾液も舌も、全てを吸われて、少年が切なげに小さく身を捩った。
「いいんだよ。はなから汚す気だ」
唇を離した男が、少年の小さな身体をひょいと抱き上げて、ベッドへと移動する。
藁の山に布を掛けただけのベッドは、二人を支えてガサガサと音を立てた。
少年を仰向けに寝かせると、男はその上へと覆い被さる。
黒髪に浅黒い肌をした男とは対照的に、少年は明るい金髪に透けるような白い肌をしていた。
二人は血も違えば、生まれた場所も、時期も、境遇も、何もかもが違う。
ただ、同じ盗賊団に拾われた事だけが二人の唯一の共通点だった。
色の違いに、ほんの少しの距離を感じながらも、男はその抜けるように白い肌に口付ける。
「んっ」
少年は、小さく鳴いて、男の黒髪に小さく細い指を絡めた。
その仕草だけで、男は胸が熱くなる。
男が少年の胸を撫でれば、フリルたっぷりの薄い布に包まれた、少年の薄い胸の突起は小さく尖っていた。
「っぁん」
微かな声と共に、少年の肩が小さく震えた。
それがたまらなく可愛くて、男は少年の胸を繰り返し撫でる。
ツンと尖った突起に、目の荒いザリっとした布が擦れるたび、少年は小さく声を零した。
男が布越しにそれを舐めると、少年の声が上擦る。
「ぁあんっ」
少年の白い頬は、薄桃色へと変わっていた。
男は少年の様子にじわりと目を細めると、それを口に含む。
ザラリとした感触の上から、あたたかく柔らかな舌に包まれて、少年は初めての感覚に戸惑っていた。
「あん、あ……ぁあ……、っなんか……、っ変、だよぅ……」
「ん? 何がだ」
男が顔を上げて聞き返す。
「なんか、ぬるぬるするのに、ザリザリするの……、変だよ……」
困った様子で言われて、男は真摯に尋ねた。
「嫌か?」
優しい空色の瞳にじっと見つめられて、少年は躊躇う。
「嫌じゃ、ないけど……」
はっきりしない物言いに、男はもう一言足す。
「脱ぐか?」
「え、ええと……」
男は、はっきりしない態度の少年に、自分に遠慮しているのなら、もう脱がせてしまう方が良いだろう。と判断して、服へと手を伸ばす。
「あ、あ、待ってっっ」
途端、慌てるように、少年がぎゅっと男の手を握った。
「大丈夫。嫌じゃないから。このままでいいよ」
告げる少年に、男が訝しげな視線を向ける。
「……どこも、痛かったりしないか?」
「うん」
「お前が、我慢することじゃないんだぞ?」
なおも怪訝な顔で、空色の瞳を心配そうに揺らして、男が尋ねる。
「うん、大丈夫……その……」
「なんだ?」
「えっと、……ちょっと、気持ち良かった、かな。て……」
恥ずかしそうに頬を染めて、少年が俯く。
男は、杞憂を安堵の吐息に変えると、苦笑した。
「そうか。それならいい」
もう一度、男は少年の胸の突起へ舌を伸ばす。
「ぁ……ん……っ」
お預けになってしまっていた少年の胸は、待ち望んだ刺激に震える。
男は唇で布ごと少年の突起を覆うと、なぞり、転がし、優しく齧ってやる。
「あ、や、ぁあんっ、んんんっ、あんっっ」
少年は男に刺激を与えられる度に、甘い声を上げている。
男が音を立てて吸い上げると、少年の腰が小さく跳ねた。
「ぁああぁんんっっ」
その間も、もう片方の突起を男の指が摘み転がす。
「んっ、ぅんんっ、ぁあんっ」
刺激を受ける度ビクビクと揺れ、浮きそうになる少年の腰。
男はそんな細い腰を宥めるように撫でると、もじもじと擦り合わせていた少年の足を左右に大きく開かせた。
男が自身の指を濡らすべく口に含む。その仕草を少年はうっとりと見上げた。
少年には、男の口内から銀糸を引いて出てくるあの指が、次は自分を優しく貫くと分かっている。
男が浅黒い指先でそっと撫でれば、その蕾は既に柔らかく期待に震え、今にも花開こうとしているようだった。
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