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19歳のリンデルが見た夢のお話(夢オチ触手注意)(2/2)

バチッと音がするほどに目を見開いて、自分が目を閉じていた事を知った。 テントだ。 この天幕は、勇者専用の……。 ああ、そうだ、ここ連日討伐が続いていて、もう今日で二週間程テント生活が続いていたっけ。 時計を確認しようと体を起こすと下腹部にヒヤリとした感触がある。 まさかと思って見れば、そこには吐精のあとがあった。 うわ、まずい。やってしまった……。 あー。ここのところ忙し過ぎてずっと抜いてなかったからか……。 そういえば、何だかえっちな夢を見ていたような気もする。 夢の内容は覚えてないけど、身体の奥に少しだけ、じんと甘い感覚が残っていた。 俺はもう一度下着の中を覗く。 ……これは、ロッソに見つかると面倒な事になるな。 俺のスケジュール管理から体調管理まで完璧にこなしてくれる優秀な従者は、あろうことか俺の性欲処理すら進んで世話を焼こうとしてくれる。 それを断っている手前、こんな失態は不味い。 あの冷静な従者なら、顔色も変えずに俺の下着を洗って『今後は私にお任せください』だなんて言いかねない。 ロッソが来る前に、なんとしてもこれは自分で片付けておかなくては。 俺が慌てて服を脱いだのと「失礼します」の声と共にロッソが天幕を捲ったのは同時だった。

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