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「はい、着いたよ。」 「わ…なんか綺麗…」 「そうでしょ?ここお気に入りなんだ。入ろう。」 「はい!」 舞都さんが店員さんと話してる最中にお店を見回して見たけれどここは全部個室になっているらしい。 明らかに高そうで怖い。 「行こう、涼くん。」 「あ、はい!」 「あ、俺、どこに座れば…」 「無理して隣じゃなくてもいいよ。好きなところ座って。」 「ありがとうございます…」 お言葉に甘えて舞都さんの向かいに座った。 「涼くん、どれ食べる?」 そう言って渡されたメニューを開くと隣に値段が書いてある。 恐ろしく高くて思わずメニューを閉じた。 「値段気にしてるの?大丈夫だよ。俺が奢るから。」 「え、で、でも…」 「いいからいいから。好きに食べていいんだよ。」 「あ、ありがとうございます…。」 とは言えどなるべく高い物は選ばないようにとフルーツ盛りにしておいた。 これは1000円ぐらいで俺が見た中で一番安かったから。 「決まった?」 「あ、はい。決まりました。フルーツ盛りでお願いします…」 「え、パンケーキとかプリンとかじゃなくてもいいの?」 「た、高いので…」 「値段なんか気にしなくて良いんだよ。なんとなくご飯あんまり食べてなさそうだし… このパンケーキとかどう?クリームたくさん乗ってるし…あ、このミニケーキ盛りもいいんじゃないかな?」 「うぅ…」 「あ、ごめんね?…せっかく来てもらったから楽しんでもらいたかったんだけど…」 「わ、あ、じゃ、じゃあ、ミニケーキ盛りにします!それで、お願いします!」 「わかった。飲み物は何がいい?」 「か、カルピスソーダでお願いします…」 「了解。」

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