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「…君のことを買い取りたいんだけどいくらで買われてくれる?」 「……はい?」 「ごめん。急すぎて何が何だかわかんないよね。」 「はい。全くわかりません。」 「…一目惚れしちゃいました。養うから俺と一緒に暮らしませんか!!!」 「や、養うって…。でも俺…なにも返せません…。」 「君が俺の家に居てくれるだけで十分です。お願いします!お金ならいくらでも出します!」 「え、えーっと…か、奏多に聞いてみます…。」 「か、奏多って…?」 「あ、お店の店長です。小学校の同級生で…俺のこと拾ってくれた人です。」 「今日電話した人かな…?……奏多さんが良いって言ったら俺と一緒に住んでくれるの?」 「は、はい…まぁ…」 俺は大親友に裏切られてから誰も信じられなくなった。 本番はなし、と言えどされるだろうと思ってた。 …でも、この人はしなかった。ここ個室だから襲えないことはない。 だから俺は舞都さんを信用する事にした。多分、最後かもしれないけど。 「やった!!!!ありがとう、涼くん!!これからよろしくね!!」 「奏多からの許可が降りたら、ですけど…」 「そ、そうだったね…。 あ、養うからバイトとかしなくていいし必要なものがあったら全然言ってね。」 「ありがとうございます…。」 一目惚れ、か…。

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