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4 許可
舞都さんがとてつもなくそわそわしていたからスイーツを存分に楽しんだ後、
二人で店に向かった。
「あれ?涼じゃん。どうしたの?あ、お客様と一緒…?」
「あ、あのさ、奏多…」
「…涼くんを俺にください!!」
「え、ちょ、ちょっと待ってね?とりあえず中入って?」
「あ、はい、ありがとうございます。」
「涼はお客様を二階に連れてってくれる?」
「俺の部屋でいい?」
「うん。よろしく。」
「…飲み物どうぞ。」
「ありがとうございます…」
「それで、涼が欲しいってどういうことなんですか?」
「俺、涼くんに一目惚れしたんです。だから、養ってあげたいって思って…」
「涼はどうなの?」
「わ、悪い人じゃなさそうだから…うん…」
「それで、奏多さんの許可が降りたら涼くんと同棲しようと思ってて!」
「なんで俺の許可…?まぁ、いいですよ。涼が幸せなら。」
「ありがとう、奏多。大丈夫、この人は良い人だからきっと幸せにしてくれる。」
「それなら俺から言うことはないよ。一日体験だったってことで。…それであなたはなんで泣いてるんですか。拭いてください。」
「ずびばぜん…ぅっ…っぐ…う、れじぐで…っぐ、っ…ぅ…」
「な、泣かないでください、舞都さん…」
「泣き止んでください。涼が困ってます。」
「あと、3分…っ…っぐ…ぅっ…」
「それじゃあ俺は仕事してくるから。涼、後はよろしく。」
「う、うん…」
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