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第30話新たな恋敵② ✳︎R18
家に着いた途端、苦しくなるほどの熱いキスが降ってきてそれに追いつくだけで必死だった。
「あっあっ、フェア…ン…待って…」
「待てない」
そのまま無言で横抱きにされたから急に怖くなって、胸を叩いたりバタバタ足を動かしたりしたけどフェアンは止まってくれなかった。
フェアンは乱暴に寝室のドアを開けるとそのままベッドに僕を転がした。
「いっ…!フェアン…どうしたの…?」
「アリン、先に言っておく。今日俺は止まれないから」
「へ…?」
グッと僕の上に乗っかる。それからはいつもの丁寧なキスや優しく服を脱がしてくれる事もなく、ズボンとパンツを雑に取り払われて仰向けにされた。そしてグイッと足をお腹につくくらい曲げられた。
「ひゃあっ!なに?…やめてっ!」
大きな声でお願いしたけどフェアンは全然聞いてくれなくて反対に足を掴む手の力が強くなっただけだった。
「えっ、あっ…!」
突然ぬるりとしたものがアリンの蕾の中に入ってくる。
「えっこれ、あっあっ…ん…」
快感にに押し流されていきそうなのを必死で抑え足元を見るとフェアンが大きくて熱い舌を自分の中に入れてるのが見えた。
「フェ…ア、ンッ!や、やめっ…ん、ん」
足元のフェアンの頭をぐいぐい押すけど力が出なくてびくともしない。と、そうこうしているうちに今度はフェアンはアリンの前を扱き出した。
「ひゃあっ!あっあ、あ、あんっ…待ってぇ…」
足先までびくびくしてきて、もうこのままイキたい…って快感に頭がぼんやりしてくるとフェアンは更に扱くスピードを早め僕はあっという間にフェアンの指先を白濁で汚した。
「あっあ、ん…はぁ…はぁ…」
「アリン、挿れるから。」
「えっまだイッてるからっ…あぁ‼︎」
奥まで一気に貫かれそのままぐりぐり腰を揺さぶられる。いつものような労るセックスではなく感情をぶつけるような行為に戸惑うけどフェアンの泣きそうな顔を見てると受け入れてあげなくちゃって気持ちになって来る。
「フェアン…僕…だいじょ、ぶ…だから…ん、はぁ…好きに、して?」
「アリン…」
「だから…ん…泣か、ないで…?」
僕の顔を見つめたフェアンはポタポタと僕の顔に涙を落とすと、痛いくらいに抱きしめ中を突いてきた。
「あっあっ!あん…激しぃ…」
パンパンパンッ
「アリン…アリン…」
「ぁんっ、あ、あっ!んー…またイッちゃ…」
そう言った途端に律動が激しくなり抱きしめる力が強くなった。
「は、ん…あっあ、ダメダメ、もう…イクッ…」
あまりの気持ち良さにグッと背中が反り返り蕾が締まった瞬間、フェアンが自分の奥で欲を吐き出したのが感覚でわかった。
そのあと息を整えるために深呼吸をしてたけどフェアンは僕を抱きしめたまま一向に動かない。
「フェアン…大丈夫…?」
「…アリン……ごめん…。」
「ん……?なにが…?」
「乱暴にしてしまった。優しくしたかったのに…出来なかった。」
「んー。ちょっとびっくりしたけど、大丈夫。それよりなんで、こんな事したの…?」
「……。」
「フェアン!言ってくれなきゃわかんないよ?」
「……。嫉妬した。」
「……えっ!?し、嫉妬!?」
「アリンがあのマイトってやつに、俺以外に!可愛い笑顔見せるから…。それに多分あいつはアリンのことが好きだ!」
「っ…ふふふっ!そっかー嫉妬してくれてたんだ?でも大丈夫だよ、あの人はただのお客さん。もうああやって会う事もない!」
心配かけてごめんね?と微笑むとフェアンはやっと僕を見てくれた。その後は本当にごめんって何度も伝えてくれて、優しく腰や猫耳を撫でてくれた。
ねぇ、僕恥ずかしくてフェアンにあんまり言えてないけど、フェアンが思ってるよりフェアンの事大好きなんだよ!もっと素直になってたくさん好きって言えるようになれたらいいのにな…そう心で思いながら眠気に従い瞳を閉じた。
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