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第25話

すぐに唇は離れて一瞬の出来事に頭が追いつかず固まる俺に再びキスしてくる。光生の手は俺の両耳を押さえ唇を何度も優しく甘噛みするように挟まれる。それが気持ちよくて頭がボーッとしてきた時、俺の下半身が反応した。 「んぅ……っふぁ……ちょ、ちょっとまって…」 「無理。」 無理って言われたって気持ち良すぎてこのままじゃ完全に勃ってしまう。俺は光生を精一杯の力で引き離し必死に呼吸を整える。 「な、なんで急に、、キスするのっ!!」 「だって俺に抱きつく涼がかわいくて。」 全く意味がわからないけどちょっと不満そうに言う光生がかわいくてつい許しそうになる。でもその前に少し反応してしまったものをどうにかしないといけない。光生にバレたら絶対に引かれるし隠さないとと足を少し不自然に動かす。 「……勃ったの?」 「え、、あ、いや、これはその、、」 「もしかして今のキスで?」 速攻バレてしまった。隠し通せる訳もなくもう正直に話すしかない。 「だって、、!キスしたの初めてだったし、、すごい頭ふわふわしてきて、、、」 「え、初めてだったの?」 なぜか急に光生は嬉しそうにする。 「モテる光生からしたら挨拶程度だろうけど!!俺にはそんな経験ないし、、しょうがないじゃん!!」 「ははっ!挨拶って!俺はどんだけ軽く見られてんの。」 キスだけで勃ってしまって言い訳する俺に引くこともなく優しく笑って聞いてくれる光生に俺の心臓はキュウッと締め付けられる。

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