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第56話 光生side

俺は家に帰ってすぐにお風呂に入りいろいろとあった今日のことを思い出す。 まず朝、涼にもうえっちなことはしないと言われたこと。地味にショックだった。お昼休みにキスはしてくれたけどそれだけで足りるはずがない。 それに飴をもらってたこともショックというかむかつく。苺ちゃんなんて呼んで相手が喜んでいることにも気づいてないのがまた涼らしいけど無意識にかわいさを振りまかないでほしい。しかもよりによって大好物がいちごというのがまたむかつく。 「他にも大好物教えてくれたけど絶対1番はいちごだよな〜。」 俺も食べ物の名前だったら涼の1番になれたかもなのになんてバカな考えをしてしまう。 それに1ヶ月も一緒に帰れない。寝ていたのはもちろん俺が悪い。でも1ヶ月は長すぎだ。 ていうか先生のことしょーこ先生って呼んでたしいつのまにか仲良くなっていた。俺のライバルは一体何人いるんだ。 こんなことを考えていることなんて涼は絶対知らないだろう。どうせ今ごろ帰って呑気にゲームしてるに違いない。 「あ〜、涼に触りたい。」 俺の独り言は虚しくシャワーの音にかき消された。

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