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第58話 光生side

やっとラスト1週間の雑用が終わり同時にテスト週間に入った。長かった。やっと一緒に帰れる。 「はぁ〜、全くわからん。」 目の前にいる涼はうなだれながら後ろを振り返ってきた。今は午後の授業中。ちなみにテスト勉強で自習だから教室も勉強の質問をしたりと少し話し声がする。 「光生って頭いいの?」 「ん〜、まあまあ。」 「へぇ、、ねぇここの問題って、、あっ!しょーこ先生ここの問題わかんない!」 おい。途中まで俺に聞いてたくせに通りかかった翔子先生に聞くなよ。 「どの問題?見せて!ふふっ、途中までできてるわよ!」 「本当!?」 嬉しそうに笑う涼は今日もかわいくて見ているだけで癒される。 「ねぇ、できてるわよね?椎名くん!」 「ん?うん、できてる。」 「ぇえ!?なんで光生もわかるの!?」 涼は目をパチパチとさせ俺のことを見る。 「ふふ、椎名くん高校の入学試験トップで入ってきたもの!すごく頭いいのよ!」 「そうなの!?さっきはまあまあって言ったのに!」 「あっ!テスト週間でいつもより学校早く終わるし今日は放課後椎名くんに勉強教えてもらったら良いんじゃない?ね?」 翔子先生はナイスアイデアなんて言って涼に気づかれないように俺にウインクをしてきた。 「確かに!!光生教えてよ!」 「うん、いいけど。」 涼と1秒でも長くいられるのならなんだって教えてあげる。 「よかったわね佐倉くん!」 「うん!しょーこ先生も光生もありがとう!」 丁度授業のチャイムが鳴り自習が終わった。翔子先生はふふっと俺に笑いかけて教室を出ていく。 「涼、俺ん家で勉強する?」 「え、いいの!?わーい!」 帰る支度をして一緒に俺の家に向かう。全部翔子先生のおかげだ。また明日ちゃんとお礼を言おう。

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