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第154話
「光生がバスケしてるところ見れて夢ちゃんすごい嬉しそうだったよ!」
「あっそ。あんなやつもう知らないけど。」
帰っている間もずっと機嫌が悪いのかさっきから光生はツンツンしている。
「もうっ!なんですぐ夢ちゃんにそんな態度取るの?」
「別に。夢だって俺にえらそうにしてくるし。」
「してないじゃん!いっつも優しく話しかけてくれてるのに!」
「涼は俺と付き合ってるのにさっきから夢のことばっかり庇って味方してる。」
そんな文句を言ってフンッと顔をそらした光生はそれから話しかけても返事をしてくれなくなってしまった。光生の家の前につけば手を引っ張られ部屋まで連れていかれる。
「あれ?莉緒ちゃん達は?」
「ん〜?たぶん幼稚園の人たちと出かけてる。よくご飯に行ってるから。」
部屋に入った瞬間抱きしめられ一気に近くなった距離に心臓が早くなっていく。
「わっ!!光生?どうしたの?」
まだ拗ねているらしく俺の首元に顔を埋める光生は黙ったままだ。
「んふふっ、今日の光生かっこよかったね!バスケしてるところ見せてくれてありがと!」
そんな光生をあやすように背中をスリスリとさすればさらにギュッと強く抱きしめられる。
「………星くんよりかっこよかった?」
小さな声でそんなことを聞いてくる光生がかわいすぎてにやけてしまう。なぜか星くんにライバル心があるのかすぐに競いたがる光生は不思議だ。
「うん!星くんよりかっこよかったよ!」
「……本当?どのくらい?」
まだ顔を見せてくれない光生はいつもより甘えてくる。その姿があまりにもかわいくて俺はさっきから胸がキュンキュンしまくりだ。
「いっぱい!もう表せないくらいかっこよくてずっと光生のこと考えちゃう!」
「じゃあ今、星くんのこと考えてない?」
「んふふっ、考えてないよ!さっきから星くんのことばっかりだけどなんかあったの?」
ゆっくりと体を離した光生は質問には答えてくれず俺をベッドに座らせると押し倒し覆い被さってくる。
「……光生?」
「……俺バスケ頑張ったからもっと褒めて。」
「ふふっ、すごいすごい!星くんより上手でびっくりしちゃった!」
頭を撫でてみればそのまま抱きついてくる光生は普段見せてくれないくらい甘えてくる。横を向いてほっぺたにキスをすると光生は物足りなさそうに顔を上げた。そんな顔に弱い俺はそのまま迷わず口にキスをする。
「やった!涼からご褒美もらえた!」
1回キスをしただけで嬉しそうに笑う光生を見て俺まで嬉しくなってしまう。
「俺からちゅーされるの嬉しいの?」
「ふふっ、当たり前じゃん。涼からキスしてくれた日は嬉しすぎて1日中ずっと幸せ。」
だめだ、今日の光生がかわいすぎてもっと喜んでいるところを見たくなる。もう一度キスをするとさらに嬉しそうにニコニコしていてたまらない。
「光生ちょっと俺の隣に寝て、、」
「ん?なんで?」
覆い被さっていた光生は不思議そうにしながらも隣に寝てくれる。俺は起き上がり光生の脚の間に座った。
「ご褒美になるかわからないけど……」
「………え?」
俺は光生のズボンのベルトを外した。
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