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第185話
「あぁん…!!…こうぅ……」
お尻をグイッと広げられるとすぐに光生は舐めてきた。クチュクチュと鳴る音はきっと俺のことを恥ずかしがらせるためにわざとしている。
「やだぁ……その音恥ずかしい……」
もう耐えられなくて顔を枕に埋めると余計にお尻を突き出してしまう体勢になってしまった。こんな見せつけるような格好をするつもりではなかったのにもうどうすればいいかわからない。
「ふふっ、もっと見せてくれるの?」
そんなどんくさい俺に気づいているのにからかってこない光生の優しさに今日も大好きになる。それに俺が痛くならないように丁寧に舐めてほぐしてくれるところなんて大切にされているみたいで嬉しい。
「久しぶりだから痛かったらすぐ言って。」
そう言って優しく指を挿れてくれるからギュウギュウと締め付けてしまう。
「こうぅ……ごめんっ……ずっと触ってほしかったから……勝手にすごい締め付けちゃう……」
こんなの絶対に変だしそれに気持ち悪く思われそうで謝ることしかできない。それでも体は正直で光生の指が離れないようにきつく締まる。
「………本当かわいすぎる。」
その瞬間クチュッと中を擦られ体が震えた。
「んぁあっ……ぅう…またイっちゃったぁ……」
俺のものは見なくてもわかるくらいにビクビクと動いていてきっと出したものをだらしなく垂れさせている。
「……ごめん、もっと慣らして挿れたいんだけどもう我慢できない。」
腰を掴まれ入り口に光生のものを当てられる。
「涼……」
「……ん?」
急に真剣な声で名前を呼ばれるから振り返ると余裕のなさそうな顔をしている光生と目が合う。
「……絶対途中で止められないから本当に嫌になったら俺のこと殴って。」
申し訳なさそうに微笑む姿に心臓を鷲掴みにされる。
「んふふっ、わかった!」
光生がかわいすぎてにやけるのが止まらない。もし、ばれたら拗ねそうだから見られないように顔を枕に突っ伏せると腰を掴まれグイッと引き寄せられた。
「ふあぁっ……っ…光生の入ってる……」
先っぽがほんの少し入っただけでも光生の熱が奥まで伝わってくる。直接挿れられるといつもより距離が近くなった気がしてたまらない。
「……んっ……涼の中気持ちいい……」
色気しかない声を出し光生は俺の中に少しずつ入ってくる。
「うぅ……こうぅ……そんなゆっくりやだぁ…」
今にもイきそうなのをずっと我慢しないといけないしそれに焦ったい。早く光生で埋め尽くしてほしい。
「やだ。涼のことじっくり味わいたいの。」
「………光生の変態。」
当たり前のように言われるとなんだか恥ずかしくてつい照れ隠しでこんなことを言ってしまう。するとグンッと一気に奥まで突き上げられた。
「やぁあんっ!!……ぁあ……はぁっ……」
これでイくのは何度目だろう。さっきから何回も出しているのにこんな自分にびっくりする。
「ふふっ、またイったの?涼の変態。」
俺と同じように変態と言ってくる光生のいじわるが大好きでしょうがない。振り返ればニッと笑ってくるから気持ちがブワッと溢れ出す。
「……うぅ…光生大好きぃ……」
うつ伏せになっているから光生の顔を見ながらえっちができない。こんなに気持ちいいのにそれがすごく寂しい。でも光生はえっちな人にしか興味がないらしいしこういうのが大好きとさっきも言っていたから気持ちを必死に抑えて我慢するしかない。
「ん、俺も大好き。でももうこれ終わりね。」
「……え?」
光生のものを抜かれてしまい突然の終わりに戸惑っているとグルッと体を反転させられ仰向けになる。
「さっきのもえろくて大好きだけど涼のかわいい顔見れないからこっちがいい。」
「光生………」
絶対に俺が寂しくなっていたことをわかっているのに光生はまるで自分がこの体勢でしたいみたいに言うからずるい。その優しすぎるところに泣きそうになる。
「だからちょっとだけ俺のわがまま聞いてくれる?」
そんな俺に気づき頭を撫でてくれる光生に頷けばふわっと笑ってくれた。
「ふふっ、ありがと。これで涼にいっぱいキスできるし気持ちよくなってる顔も見れる。」
そう言ってまた奥まで挿れてくれた光生にギュッと抱きつく。
「……俺も光生の顔見ながらしたかった、、」
「じゃあずっと見てて。」
俺の顔を両手で包み込み唇が触れそうな距離まで近づくと腰を緩く動かす光生から目が離せない。
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