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第224話

枕をそっと離すと光生は嬉しそうに微笑む。 「ふふっ、やっと顔見せてくれた。」 ほっぺたを撫でる今日の光生はいつもより一段と甘い。 「光生ギュッてして……」 俺が両手を広げるとすぐに苦しいくらいに抱きしめてくれる。枕よりも香ってくる大好きな匂いに深呼吸をすれば光生はいつもみたいに優しく笑うから気持ちが溢れてきて気づけばキスをしていた。 「あっ……ごめん…急にしちゃって……」 これじゃさっきまで怒っていたくせにって思われても仕方ない。でもきっとこんなわがままで自分勝手な俺のことを今日も光生は笑って許してくれる。 「んーん、すごい嬉しい。仲直りのキスしてくれたの?」 ほらやっぱり光生は嬉しそうな顔をする。こんな俺にイラッとこないのだろうか。 「うん……光生に仲直りのちゅーした……」 「ふふっ、じゃあ俺からもしていい?」 顔を近づけて聞いてくる光生に頷いた瞬間に唇が重なる。 「んふぅ………っあ……光生っ……」 そのまま舌を入れられ何度も角度を変えキスをされる。それに応えるように舌を絡ませてみると光生は腰をゆっくりと動かす。 「はぁっ………涼大好き……」 「んっ……っ…ふぁあ………こうぅ……」 次第に速くなっていく腰の動きに俺の息は上がってくる。さっきよりも激しいキスに頭がボーッとして何も考えられない。 「んんっ……光生…ちょっと待って……」 「無理。絶対待てない。」 待ってくれない光生は俺に夢中になってくれているみたいで嬉しくなる。キスをされながら何度も俺の中に擦り付けるような腰の動きに胸の奥が苦しいくらいにキュンとする。 「あっ……やぁっ………光生これ大好き……」 「これって?涼の好きなここのこと?」 奥をグリッと押す光生はこんな時に鈍感だ。 「んっ……違う…光生にギュッて抱きしめられていっぱいちゅーされながら突かれるのが大好きなの!」 言葉にするとなんだかとんでもないことを言っていることに気づき恥ずかしくなってきた。 「ふっ、涼は本当に俺のこといっぱい幸せにしてくれるね。」 そう言って腰を激しく打ちつけてくる光生のものはグッと大きくなる。 「やぁんっ!…っん………あんっ……光生っ!」 「…っ……ねぇ、涼と一緒にイきたい…」 俺だって一緒にイきたいけどこの気持ち良さにこれ以上我慢することはできるのだろうか。 「光生早くっ……俺もうイっちゃうからぁ…!」 「ふふっ、もうちょっと我慢してて。」 ニッと笑った光生は俺の良いところばかりを突いてくる。 「やぁんっ…!そこばっかりだめだってぇ……」 イかないように力をいれてみても全く効果なんてなくて光生にしがみつき必死に耐えるしかない。 「………やばい超かわいい。」 そんな俺をかわいいと言う余裕そうな光生に悔しくなって耳を噛んでみる。 「んっ……涼のいじわる…」 ビクッと反応した光生は耳が弱いのだろうか。 「光生とえっちするの大好き……」 耳にキスをしてそう囁けば光生の動きは止まる。 「そんなにかわいいことされたらいじわるできなくなるじゃん。」 深くて甘いキスをしてくれる光生は優しく強引に俺の中をたくさん気持ちよくしてくれる。部屋中に響くえっちな音も光生の吐息も我慢しても出てしまう自分の声にも全てに興奮してしまう。 「あっ……んぅ………光生っ!………だめっ……もうイっちゃう…!」 「んっ……俺もイく…」 大好きなところに光生のものを押し付けられた瞬間に全身が一気に気持ちよくなる。 「あぁあんっ!!……あっ…きもちいいっ………光生っ……!」 「はぁっ……俺もすごい気持ちいい…」 だめだ、幸せすぎる。お尻もおちんちんも気持ちよすぎてもう完全に身も心も光生にトロトロにされてしまった。 「涼の中すっごいキュウキュウしてる。」 お尻を撫でてくれる光生を見てハッとする。光生のことを気持ちよくさせるとお風呂で決意したのになんで俺ばっかり気持ちよくなっているんだ。完全に忘れていた自分に本当に呆れてしまう。

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