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第225話 光生side
「光生……」
「ん?どこか痛かった?」
不安そうに名前を呼ぶ涼は首を何度も横に振ると俺の腕をギュッと握ってくる。
「………もう少しだけえっちしてもいい?」
俺がダメだと言うわけがないのにいつだって涼は遠慮がちに聞いてくる。
「ふふっ、もう終わるつもりだったの?」
頭を撫でてみると、ぱぁっと明るくなる表情に今日もまた大好きになる。
「じゃあ俺が今から光生のこと気持ちよくするからここに寝て!」
「………は?」
突然のことによくわからないままとりあえず涼の中から俺のものを抜き言われた通りにベッドに寝る。
「……あんまり見ないでね、、」
恥ずかしそうにそう言って俺の上に跨る涼に言葉が出ない。
「マイケル先生に教えてもらったんだ、、」
照れた顔でえへへっと笑う涼は事の重大さを全くわかっていない。どうやら騎乗位を覚えたらしく実践してくれようとしているんだろうけどそんなことをされたら絶対にやばい。
「……初めてするから上手にできないかもだけど……でも頑張って光生のこと気持ちよくさせるから……」
もうこれは完全にアウトだ。なんでこんなに健気でかわいいのだろう。下着からはみ出している涼のものを指でなぞればかわいい顔で睨まれてしまう。
「んっ……光生だめっ!俺がするんだから!」
なんだこれは。涼が攻めたいのかどうやら俺からは触ってはいけないらしくほっぺたを膨らませて怒る姿が最高にかわいい。涼は慣れない手つきで俺のものをそっと掴みお尻に当てる。
「んぅ……光生おっきくしないで……」
目の前でこんなえろい姿を見せられてそんな無理なお願いは聞けない。なかなかうまく入らないのか涼は俺から下りるとゴムを外そうとする。
「ちょっ、なにしてんの?」
さっき言ったことをもう忘れたのだろうか。そんなことを思いつつも涼の負担になることは絶対にしたくないのにこのまましてもいいのかななんて流されてしまいそうな自分に呆れる。
「……ゴムなしでしちゃだめ?」
目をうるうるとさせて聞く涼はチラッと上目遣いで見てくる。その顔に俺は弱いしこれはどうすれば正解なのかわからない。いいよなんて言っていいのだろうか。黙っている俺を怒ったと勘違いしたのか悲しそうな顔をする涼はちょこんと足元に座る。
「……光生が嫌だったら新しいのつける、、」
落ち込む涼が愛おしくてしょうがない。両手を広げると戸惑いながらも俺の体の上に乗りギュッと抱きついてくれる。
「涼はいいの?俺すごいイくと思うし止まらなくなって絶対に無理させると思う。」
そんな自分勝手な俺に何度も頷いてくれる涼は起き上がりニコッと笑う。
「俺の中に出してほしいからいいの、、」
平気でそんなことを言う涼は恐ろしい。今は俺の前だけだからいいけどこんなふうに他の人の前で絶対に無意識に甘えたりしてると思うと怖くなってきた。
「光生さっきいっぱいでたんだね、嬉しい、、」
それから丁寧に外してくれたゴムを涼は顔を赤くして見ている。これも計算なんてしてなくて本気でしてるんだろうしもう少し自分のかわいさを自覚してもらわないと困る。
「はぁ、、緊張してきた、、」
こんな状況に耐えられるのか俺の方が緊張してるんですけどなんて言えるわけもなく俺に再び跨り頑張って挿れようとしている涼をただひたすらに眺める。
「こうぅ……入らないっ……」
泣きそうな顔でそんなことを言う涼が愛おしすぎて苦しい。慣れないことを俺のためにがんばってしてくれるだけで嬉しいのに涼はいつもそれ以上のものをくれる。
「大丈夫、ちょっとだけ待ってね。」
涼の腰を支えながらお尻に少しだけ先を挿れる。それだけで感じてしまう俺はそんなかっこ悪いことに気づかれないように何事もないような顔をする。
「ん、そのまま力抜いてゆっくり腰落としてみて。」
涼は俺の体の上に手を置き頷く。そんなささいなことにさえドキッとして触れている部分を意識してしまう。
「はぁっ………んっ……こうぅ……」
「怖かったら無理しないでいいからね。」
「んーん、大丈夫、、光生とだから怖くない…」
ゆっくりと腰を落としながら柔らかく笑う涼に見惚れているとギュッと手を握られる。
「んうっ……あっ……光生の入ったぁ……」
「ふふっ、本当だ。上手。」
目の前でえろい下着を着て俺のものをギュウっと締め付け嬉しそうに微笑む涼に俺は完全に心を奪われる。
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