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第268話
「ごめんね、いじわる言い過ぎた。」
光生は苦しいくらいに強く抱きしめてくれる。
「っ……やだ……光生なんかもう知らない……」
えっちなことをされるのが大好きなことを改めて言われるとどうしようもないくらいに恥ずかしくなって泣いてしまった俺はまた光生のことを突き放してしまう。
「ん、ごめんごめん。嫌だったね。」
頭を撫でる力はいつもより強くて光生はきっとすごく気にしてる。そんなところも大好きでやっぱり誰よりも愛おしいからすぐに許してしまう。
「こうぅ……」
「ん?」
「……遥くんに秘密にしてて……俺が光生にえっちなことされるの大好きだってこと……」
抱きしめてくれている光生の首元に顔をスリスリと擦り付け甘えてみれば何度も頷いてくれる。
「ん、絶対秘密にする。誰にも言わない。」
そんなに真剣な声で言わなくてもいいのにとつい笑いそうになる。
「光生大好き……」
「俺も涼のこと大好き。」
抱きしめ返せば光生は安心した声で大好きだと言ってくれる。それからゆっくりと腰を動かされる。
「ぁんっ……はぁっ……光生…気持ちいい…!」
キスをされながら気持ちいいところだけを突いてくれる光生はやっぱり俺のことばかり優先してくれる。
「あっ……光生もイって……おちんちん気持ちいいってして……」
気持ちよさでトロトロになっている頭ではもう自分が何を言っているのかわからなくなってくる。
「ふふっ、かわいすぎない?」
さっきよりも速く打ちつけてくる光生の腰はすぐに震えた。
「ぁあっ……っはぁ……気持ちいい……」
光生のイく声はいつもより大きい。それから何度も2人で気持ちよくなればドサッと光生は倒れこんでくる。
「はぁっ……イきすぎた……」
めずらしく息が上がっている光生はゆっくりと俺の中から抜いてくれる。
「痛いとこは?」
ティッシュで体を拭きながらそんなことを聞いてくれるところなんてどこまでも優しい。
「ないよ、、どこも痛くない、、」
「ん、それならよかった。」
自分よりも俺のことを優先する光生は服まで着させてくれる。
「ごめんね。無理させすぎちゃったね。」
いつのまにか夜中になっていたらしく時計をチラッと見る光生は申し訳なさそうに謝る。
「んーん、全然大丈夫だよ、、」
隣に寝転ぶ光生に抱き枕のようにしがみつけばすぐに眠たくなってくる。
「光生一緒に寝よ、、」
「じゃあベッド行こ。床で寝ると痛いでしょ。」
離れようとする光生に首を横に振る俺はもう眠たさの限界だ。
「やだやだっ!ここで光生と一緒に寝る!」
光生が動かないように精一杯の力を込めて抱きつき目を閉じればいつのまにか寝ていたらしい。ほっぺたに何か触れている感触でふと目が覚めると目の前には光生がいて顔を撫でられていた。
「ん、、もう朝になってる、、」
「ふふっ、おはよ。よく寝てたね。」
光生は寝ていなかったのだろうか。そんなことを聞きたくてもまだ眠たい俺は勝手に目が閉じていく。
「ほら起きて。学校行くよ。」
体を揺らされ起こされるけどどうしたって起きられない。
「やだ、、俺まだ寝てるから光生だけ行ってきていいよ、、」
「なに寝ぼけたこと言ってんの。」
いつもの優しい光生はいないらしい。ズボンの中に入ってくる手は俺のものに触れる。
「あっ…!ちょっと光生…!!」
「ふふっ、昨日あんなにしたのにまた反応してる。」
そんなの当たり前だ。俺だって健全な男子高校生だしそれに光生に触られると誰でも反応するに決まってる。
「……しょうがないじゃん…好きな人に触られると勃っちゃうんだもん……」
「……ねぇ、なんでそんなにかわいいの?」
拗ねた俺をかわいいと言うのは光生くらいだ。それから触ってくる手をなんとか必死に止めていれば完全に目が覚めた俺に優しく笑った光生は家に帰って行った。
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