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第5話

発見されたのは無惨な惨殺死体だった。 性的な拷問で殺されたことは間違いなかった。 乱暴に犯され、それが原因で死んだことは間違いない。 だが。 犯人の手がかりは何もない。 というより、被害者の体内外にのこる精液と思われるモノが人間のモノですらなく、何なのかさえわからないのだという。 おっとこれは秘密だ。 事件の捜査は打ち切りになる。 この家でおこった事件が全てそうであったように。 現場に残ったカメラの映像も見ることを許されない。 だがこれで。 この家はもう死者は出さなくなる、とのこと。 なんでそうなのか、何故死者がでるのを放置していたのか、それらすべてを知ることは許されていない。 ただ、現場に最初についた被害者の友人は、そのカメラに写ったものを見て気絶して、そこから正気にもどらないから知らない方がいいのだ。 最後の片付けにきたこの村の駐在はそう思った。 扉をしめた。 喘ぐ声が聞こえた気がした。 「もっとして」 そんな声。 「お前を待ってた。ずっと可愛がってやる」 そんな声 それを気のせいだと思うことにして、警官はたちさった 終わり

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