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無邪気で何も知らない皇子を調教する 1
あまりにも無防備なのでむしろ呆れた。
歳は15歳。
美しいが本当に子供でしかない皇子は、言われるがまま、調教師の膝にのってきた。
高貴ではあっても力のない母親から生まれた皇子は、暗殺を恐た母親と共に、隠れて育った。
山奥の館で、僅かな者の世話で、のんびりと政治とは関係なく。
高貴な子供を聖なるモノとみなした村人達は、きたないモノからすべて遠ざけて皇子を育てた。
何も知らない。
本当に何も1つ知らない。
これからはじまること意味も。
子供ではないのに膝に座らせられる意味も。
おそらく、何1つ性的なことは知らない。
夢精くらいはしているかもしれないが、その意味すらわかっていないだろう。
簡単に身体を預けられ、調教師は失笑した。
これは大変な仕事になる。
無邪気な子供をセックスに溺れさせるのは簡単だが、そんな仕事ではないのだ。
この子供を兵器にしないといけない。
この皇子を抱く全ての男が理性を無くして皇子に溺れるようにしなければならない。
可愛い淫らな抱き人形を作るのとはわけがちがうのだ。
しかも。
7日間しかない。
するしかないのだ。
出来なければ殺される。
有名になりすぎるのも問題だ。
男が凄腕の調教師であることは上流社会でも有名になりすぎてしまった。
「これからどうするの?」
丸い明るい茶色の目で皇子は調教師を見上げる。
何も疑ってないし、なにも知らない。
この皇子に本当のこと教えることが誰にも出来なかったらしい。
分からなくはない。
皇子は少女のように可愛らしく、少年らしく闊達だった。
なにも知らないこんな子供に教えられるわけがない。
お前は性奴隷になる調教を受けるのだと。
可哀想に、とも思った。
母親は政治から皇子を遠ざけて守ろうとしたのに、父王は皇子を道具として見つけ出したのだ。
子供達の中で1番美しかった。
それだけが選ばれた理由だ。
隣国の王が慰みモノとして皇子を寄越せといわれて、応えるしかなかったのだ。
だが、どうせ送るなら毒を送ることにした。
淫らでその身体におぼれて、敵国の王が何もかもを忘れてしまうような毒を。
そのために調教師が呼ばれたのだ。
だがこの通り皇子では・・・調教師的には荷が重い。
踏みにじる楽しさはあっても、溺れるようにさせるのにはなかなか。
だけど時間はない。
だから。
今回は。
最初から全部する。
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