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清らかで慈悲深い皇子を調教する1
「待って。まって欲しい・・・。こんな・・・」
皇子は懇願した。
だが、心の準備も与えては貰えない。
寝台の上に押し倒された。
「時間がねーんだよ。急ぎの仕事なんでな」
冷たい声がした。
風呂から出て着るように指示されたシンプルな上衣とズボンの下には下着すらない。
だから上衣をまくり上げてられると、皇子の白い肌は露になって、物心ついてから誰にも見せたことのない身体を人目にさらしてしまう。
胸まで上衣を捲られ、片手で上で両腕を止められて。
冷たい目で調教師に身体を検分された。
「綺麗な身体じゃねーか。これなら、なんとかなるかものな」
腹の上にのしかかられて動けない。
自分の非力さを皇子は呪った。
神殿で神に仕え、祈ることしかしてこなかった。
聖伝を読み解き、儀式を行う。
病に犯された民をあつめた院で、病人の世話をして。
皇子には聖伝の知識や薬や世話についての智識はあっても、自分に行われる暴力から身を守る術すら知らない。
「待って。待ってお願いだ」
皇子は懇願する。
神官に勝手に触れることは許されない。
神官の中でも皇子は神の花婿である。
決して穢れは許されない。
穢れとは、性的な行為。
そのため、皇子は物心ついた時から他人に肌を見せることすら許されていない。
本来なら去勢されるのだが、そういうモノに興味ない皇子にはそこまでしなくてもいいだろうと、先の神官が言ったため、そうされてはいない。
元々皇子が神官になるなど、この国の歴史でもないことだったのだ。
高貴な、本来ならば皇位継承3位である皇子が神官となるのには色々な政治的な事情があった。
だが、それは神殿に追い払われた時点で終わったはずだった。
神官となったことと引き換えに、そのしがらみからは自由になれたはずだったのに。
「お前は何も頼める立場じゃねーんだよ。今日からは」
調教師は待ってくれなかった。
「綺麗な乳首だ。これを育てないとな」
乳首を丹念に撫でられた。
他人に直接触れられたこと自体がない皇子は、その指の感触に驚いてビクンと震えた。
「待っ・・・て、お願い・・・!!」
皇子の声は強く抓られて、止まる。
痛みに声がでない。
「奴隷はお願いなんかできねーよ」
調教師が冷たく言った。
そして。
皇子には信じられないことに、調教師は皇子の腕を押さえつけたまま、皇子の白い胸に咲くような乳首を、舐め上げ始めた。
熱い舌の感触に皇子は 震えた。
汚らわしい。
汚されている。
こんな。
こんな。
「嫌だ・・・、嫌っ・・・」
皇子は泣く。
でも熱い。
熱くて汚い。
でも、熱い。
汚いドロドロしたものに汚されている。
嫌。
嫌。
でも、生まれて初めて知る人間の体温。
もう記憶にはないそれ。
伸し掛る身体の熱さに戸惑う。
そして、濡れて、熱い。
そんなモノが胸を舐めていく。
乳首に先端があったなんて気にしたこともなかった。
先がこんなに鋭い感覚を持つなんてことも。
「やめ、やめて・・・」
泣いてたのんでも、熱いモノは止まらない。
びちゃびちゃとひびく音に狂いそうになる。
それはおわることなく続けられ、皇子は身体が勝手に震えるのを止めらない。
そして、とうとう芯に届いて痛くて気持ちいい、絶妙の強さでそこを噛まれた。
「ひんっ」
一際高い声をあげて、腰を無意識に突き上げた。
頭が白くなる。
「ああっ、ああっ!!!」
震えていた。
じわりと何かがズボンを濡らした。
「ううっ」
皇子は泣いた。
辛すぎて、子供みたいに泣いてしまった。
夢で濡らすことはあっても、決して誘惑に負けず、障ることのなかった場所から精をこぼしてしまって。
泣いてる皇子を調教師はは鼻で笑った。
「泣くより、鳴いて楽しませろ」
また、熱い舌が乳輪を這う。
「ひんっ、ふぅっ、ああっ、やめ、やめ、やめて・・・」
泣きながら、懇願する。
でもその声は濡れていて。
もう、腕は押さえつけられてなどないのに、調教師を押し退けようともしない。
「いい感じになってきたな」
調教師は舌や歯で、その乳首の中にある甘い芯を何度も何度も噛み締めて確かめて、皇子の身体を甘く溶かしていった。
皇子は泣いて。
鳴いて。
何度もイって
ズボンの中をドロドロに汚していった。
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