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第8話真実 Ⅱ〜side藤丘〜

「え!? 青葉ってαなのか!?」 俺達がまだ1年の時、初めてのライブ後の打ち上げで性別の話になり、嫌な話題だなと思ったのは最初だけで、青葉がαだと聞いた途端にこの話題を振った奴に感謝の気持ちすら覚えた が、そんな喜びも 次の瞬間には無くなっていた 「まぁな、今 番相手の発情期待ちなんだよ」 「…え⁇」 「まだ発情期が来てないから番になれてないんだ  でも 絶対アイツだって、もう決めてっからさ」 「…そ…なんだ…」 「そういや 藤は⁇」 「え…」 青葉は何も考えずに訊いている 当たり前の事なのに、なんだか スゴく惨めな気持ちになった 「…βに決まってんだろ」 「そっか」 「…うん」 その後 青葉の顔は見れなかった 浮かれて 自分がΩな事を口走らなくて本当に良かったと心の底から思った そして いきなり失恋した俺は、帰り道に自分でも引くくらい泣いてしまった その翌年 初めて恵斗を見た時に あぁ、そっか…うん、そうだな… なんて 妙に納得出来て 今日の今日まで、誰にもバレる事無く やって来れていたのに…

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