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第39話
お風呂が湧くと侑生は相手はあからさまに喜んでいた。それは思わず引いてしまうくらいに。
俺の手を取り鼻歌を歌う勢いでスキップをして脱衣場に連れてこられた。思っていたより何倍も彼は元気らしい。
バサッと服を脱いで、浴室に入りシャワーを浴びる。
「洸ちゃんの裸見るの久しぶりでドキドキする」
「……」
「え、無視?」
振り返って彼を見る。
俺だって侑生の裸を見るのは久しぶりでドキドキするけれど、彼の体に新しく増えた傷跡のせいでドキドキが半減した。
「付き合ってから初めてだ。」
「……何が?」
「侑生の体に傷がついたの」
そっと痛くないようにそこに触れる。
侑生はそんな俺の手に自分の手を重ねた。
「そうだね。洸ちゃんと付き合ってからは初めて。」
「俺ね、怪我は仕方ないとは思うけど、前に言った通り、隠すのはやめて。」
「うん」
「それと……俺も、侑生の裸見るの久しぶりだからドキドキするよ。」
「……可愛い」
彼は口角を上げて俺を引き寄せ、ちゅっと唇を重ねた。
手が背中を撫でて、そのままお尻を掴まれる。
思わずビクッと小さく震えてしまったけれど、彼は構わずキスを続けた。
「んっ、侑生、冷えるから早く洗って湯船に……」
「んー……」
「っ、もう……おいっ、やめろって!」
顔中にキスをされて胸を軽く叩くと、漸くキスを止めた侑生がうっとりした顔で俺を見下ろす。
「お願い。どうせするならベッドでゆっくりシたい」
「……わかった」
苦笑した侑生はそれから大人しく髪と体を洗って、一緒に湯船につかり体が温まった頃、俺のお腹に手を回して背中にキスの雨を降らせた。
そのうち俺も熱が高まってきて、焦れったさに我慢できずザバっと勢いよく立ち上がり、浴室から出て体を拭いた。
髪が濡れたままなのも気にせず、あとを着いて出てきた侑生と全裸でベッドに向かう。
「ごめん。俺が我慢できなくなった」
そう言ってベッドに座り、立ったままの侑生の股間に顔を寄せる。
そんな俺の髪を撫でて、彼はクスリと笑った。
「風邪ひかないかな」
「ひいた時は面倒見て。俺も侑生の看病するから」
「もちろん」
そう言って微笑んだ彼を見上げながら、目の前にある既に緩く勃起してるペニスをチロっと舐める。
何度かそれを繰り返してから、口を開けて先端をパクッと咥えた。
「ふぅ……む……」
「やばい。すぐ出そう」
そんな侑生の言葉を思わず笑う。
だって、こんなにも触れ合わなかったのは久しぶりだ。
俺も舐めただけで気持ちよくなってきて、無我夢中で頭と口を動かした。
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