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第51話

後孔にあてがったペニス。そこはあっさりと先端を飲み込んだ。 右手を離し、侑生の肩を掴んで腰を沈めていく。 「ん、ん……っ」 「洸、力みすぎ」 「ぁ……う……」 腰を撫でられると余計な力が抜けて、ニュプっと音を立てながら奥まで入っていく。 動かずに呼吸を整えている間、彼が何度も体の至る所にキスをしてきて擽ったい。 「はぁ……、ゆぅ……」 「んー」 ちゅ、と唇同士が重なり舌を絡める。 「洸、動いて」 「うぅ……」 「ここ、洸の気持ちいいところね。自分で当ててみて」 「っ、あ、ぁ……っ」 侑生が小さく動いていい所を教えてくれる。 そこに当たるように腰を動かしているうちに、夢中になって快感を味わっていた。 「あっ、あぅ、いい、気持ちぃ、これ、すき……っ」 「はぁ……。俺のちんこ使ってトロトロになってるの可愛すぎるだろ……」 「ん、侑生、気持ちいいっ?俺、だけ、じゃない……っ?」 「うん。気持ちいいよ」 頬を撫でられる。唇を軽く突き出せばくすくす笑った後にキスをしてくれた。 「はぅ、むっ、ぅ!」 動かないでいると侑生が腰を動かして奥を突いた。途端に背中にビリビリとした感覚が走って、グッと反れる。 「あっ、はぁっ、はぁ……!」 「中でイけて偉いねぇ。」 褒められて嬉しくなっていると抱きしめられ、そのまま押し倒される。 うっとりしながら頬を撫でる手が口元にやって来て、指をちゅぱちゅぱ吸った。 「っ、洸」 「んぁ……侑生」 「俺、どうしよう……加減できる気がしない……」 そんなことを言う彼にニヤニヤ笑って、手を伸ばし侑生を引き寄せた。 「んー、侑生、可愛いなぁ。どうしようって、どうもしなくていいよ。」 「……」 「好きにして。侑生になら何されても嬉しいよ」 「洸ちゃん……」 珍しい。セックスしている時はいつも呼び捨てなのに。 様子がおかしい。甘えたい気分なのか、なんなのか。 そんな彼も愛しくて仕方がない。 「ん、そろそろ動いて……?」 「……大好き」 「俺も」 ちゅ、っとキスをして律動が始まる。 いつもよりゆっくりした動きで、まだ会話ができる余裕があった。 時折侑生の顔を見つめて、眉間にシワが寄っているけれど、それすらもカッコイイなぁなんて考えて。 「っ、は、あ、あ……ん……」 「洸ぅ」 「あっ、ぁ……どう、したの、んっ、ぅ……っ!」 浅く何度も抽挿される。 カリがいいところを引っ掻いて、段々と絶頂が近づいてくる。 「ん、好き、こんなに好き、なのに、奪われたら、俺……」 「ぇ、あ……──んああぁっ!」 ドチュン。 いきなり奥まで挿入されて呆気なく射精した。 爪先がピンと伸びて背中が反れる。 目をぎゅっと閉じて、体に走る快感に浸った。

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