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第5話

高校から今まで。スカウトを受け、時折、読者モデルをしている。 その為、ファッションにも近しく、撮影で気に入った服やアクセサリーを買い取る事もある。 雑誌の中の大悟に抱かれる事を歓び、他にも男がいようと、今日は自分の大悟、と男たちは、今日は時間ある?等と連絡してくるし、こちらから連絡する事もある。 抱きたい男に困った事がない。 「....あっ、あ、ああ....!」 シーツが互いの四肢で揺れ、歪む。 悪癖は怖いもので大悟はその日の気分で好みの男を抱く。 「あ、あっ....イきそう、イきそう....!」 大悟の下で紅潮した潤んだ瞳で訴え、聖が下半身を握り、白濁を吐き出し、大悟も聖の身体を使い、射精を迎えようと腰を使う。 「あ、あっ、大悟お...」 「....イク」 歯を食いしばり、聖の奥で果てると聖にもたれ掛かり、互いに息を整えた。 「コーヒーでよかった?」 ベッドで半裸の大悟に聖が湯気のたつマグカップを手渡した。 「サンキュ」 口を付けるとふわりと珈琲の香りが鼻をかすめる。 聖はショップ店員。知り合ったのはあのバーだ。 聖もマグカップを持ち、大悟の隣に腰掛けた。 「大悟に落ちないなんて、変わった子」 そう言うと、猫のように大悟の肩に頭を擦り付けた。 「邪魔」 「もーう。冷たいんだから」 聖の頭をどかすと、唇を尖らせ、拗ねたが、満更でもない様子。 大悟に選ばれた、それだけで勝ち組なのだ。 「今日は泊まってくでしょ?」 「いや」 途端、聖はベッド近くのローテーブルにカップを置いた。 「泊まってくって言ってたじゃない!」 「気が変わったから」 黒目がちな瞳が大悟を見つめ、つん、と尖らせた薄い唇に大悟はキスをした。 「なにか悪いことした?」 「違う。いつもの気まぐれ。また来るよ」 「絶対ね」 聖の後頭部を抱くと、1度離した唇を再度、合わせ、聖も瞼を閉じた。

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