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番外編【当たり前に】奏斗side 9 ※

※  ベッドの上。  四ノ宮を深く受け入れて、どれくらい経っただろ。  何回達したか、もう良く分かんない。……四ノ宮とする時はいつもそうだったけど、付き合ってからは余計激しいというか、遠慮がない。……前、少しは遠慮してたんだな、とそんなのに気づいたりもした。 「――……ッ……っ」  気持ちイイのが極まって、全身に力が入って。それから、ふっと脱力。  四ノ宮の首にしがみついていた腕から力が抜けて、シーツに落ちた。 「……ふ……」  上がった息を抑えていると、四ノ宮の唇が重なってくる。  舌が入ってきて、んん、と声が漏れる。 「……っあ……ッ……」  オレはイッたけど、四ノ宮はまだみたいで、キスしながら、また中を突かれる。ぐい、と脚を開かれ、深く、繋がる。 「……ひ、ぁ……っ」  イッたばかりで。体中が敏感で、キスだけだって辛いのに。奥まで入れられて、唇の間で悲鳴みたいな声があがった。 「……ンン、……ぁっ……」  もう何もされなくても、気持ちよすぎて死にそうなのに。  舌を深く絡められるし、四ノ宮の手がオレのに触れて、刺激してくる。  指でシーツを握り締めて、快感に耐える。 「……や……ッ……待っ……う――……ン」 「……はは」  荒い息の中で、四ノ宮が笑う。 「奏斗ん中、ずっとビクビクしてて、気持ちイイ」 「……っバカ……ッ あ……っ」  首筋に舌を這わされて、かぷ、と噛みつかれた。びく、と大きく震えるオレの背に手を置いて、ぎゅ、と抱き締めてくる。 「……可愛いな、もう……」 「……ッ……」  下は動かずに、キスされて抱き締められてると、それはそれでムズムズするというか。……ぎゅ、と後ろに力が入ってしまう。 「ふー……。なんか……ダメだ」 「……ッ?」 「奏斗、可愛くて、ほんと無理。どうしよ……収まんない」 「…………ッ」  もうなんか。ほんとに何て返したらいいか分からない。 「……ッあ……! や、……ッ」  ゆっくり抜かれて、また中に入ってくる。緩い動きですら、もうほんと、気持ちよくて、無理。 「――――」  真上の四ノ宮を見上げる。 「奏斗?」  ふ、と見つめ返してくる四ノ宮に。 「――――……」 「え? 何て?」  恥ずかしくて小さな声で言ったら、全然聞き取ってくれなかったので、仕方ない。覚悟を決めて。  オレは、は、と息を整えてから。 「――ひろと……も、早く、イって?」 「――――」  背中に手をまわしてしがみついて、その瞳を見上げながら言ったら。  四ノ宮が、思った以上に反応して、抱き付いてる体が熱くなった気がする。 「あー。もうほんと無理……奏斗」 「……ん、ン……っ」  深く口づけられて、急に激しくなった動きに、やっと終わってくれそう。とちょっとほっとしたのもつかの間。 「……ぅ、あ……ッん、……っ……」  奥を突き上げられる快感に、キスもしていられず、仰け反る。それでもまた顎を取られて口づけられる。  舌が絡められて全部を奪われそうなキスと、奥を突き上げてくる乱暴な気持ちよさ。激しすぎて、もう何もよく分からなくなってって。声も押さえられないし、涙も零れ落ちていく。 「……は。かわい」  涙を舐めとられて、四ノ宮を見上げる。 「もっかい呼んで?」 「…………っ……大翔……」 「――――ふ。可愛い」  舌が絡んで、甘く甘く、溶かされるみたいで。  愛しくて、胸がきゅっと締め付けられて、もうなんだか、死にそうな気すらする……。  結局、なかなか終わらず。  またしばらく翻弄されまくる時間が過ぎていった。 

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