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第1話 俺達の日常 〜冬麻目線〜
__チュンチュン
雀の鳴き声とカーテンの隙間から差す日差しと共に和麻の声が聞こえる。
俺は黒瀬 冬麻 。兄である和麻と2人で暮らしている。
「 冬麻 ー 起きて ? 朝食作ったから一緒に食べよ ? 」
「…ん"んッ……、」
「 ほらほら唸らないで ? 朝ごはんだよ ー ! 」
朝は相変わらず苦手で唸り声だけ発すると直ぐに和麻は布団を剥いできた。
そのまま少し布団の上でもごもごしていたが起きるしかないと諦めた俺はゆっくり起き上がり
「 はよ、…お前ももう少しゆっくりすればいいのに 」
「 おはよう冬麻 僕はゆっくりしたよ ? 」
そんな会話をしては朝の挨拶として和麻の額に口付けを落とした。
和麻は嬉しそうに微笑み「行こ」と2人暮らしなのに無駄に広い家の中を歩く前に優しく手を握ってきた事に嬉しそうにしつつ俺もその後を着いて行った。
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