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第2夜 マンション

「そんなに締めたら、もう出るぞっ!!」 「あっあああ!!く、あ……っ!!」 俺は今通りすがりの人間とセックスをしている。 深夜である。 相手はマンションの共用部にあるソファーに座っていた男。男好き同士視線に通ずるものがあった。向こうから誘ってきたのだが、同じマンションの住人なのだろうか? そのまま防犯カメラの死角になる部分で、二人。 なかなか容貌も良く、技巧も上手く、モノもいい。 同じマンションの住人なら、これからも仲良くしてもらいたい。 二人とも立ちながら折り重なり、背後から貫かれる。 「おまえ、怖くないのか?見知らぬ男といきなり体を合わせるなんてよ」 荒く貫きながら男は問いかける。 「はぁ……?病気がってことっ……?ゴムしないから……っ?」 こちらも息荒く、問い返す。 「……そうじゃないよぉ…………」 その時、キラリと光る、正面の壁に設置されたインテリア鏡が目に入った。 俺の背後にいる筈の男の顔は歪んで、まるで顔面を中央に向かって捻られ、攪拌されたように異様だった。 「うわぁー!」 叫ぶなり、後ろの男はそのまま思い切り突き込み、浴びせかけられている。 「本当に生きてる人間かどうか怖くないのかってことだよぉ」 マンション   終

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