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第16夜 ウェディング・ミスフォーチュン
~未来の結婚相手・その後~
Wedding (天国と)
Misfortune (地獄)
悪魔が結婚相手になると宣言してから、エルヴィス・プレスリーのような悪魔は彼の両親に素早く催眠魔術をかけたようで「元々彼の家で二人は同棲していて二世帯暮らしの結婚間近」という状況設定に両親達の記憶はものの見事塗り替えられていた。
「こういうものは二人で届け出を出すのがウェディングセレモニーだから」
と嫌がる彼を悪魔は魔法の力で引き連れ、区役所へ同性婚の入籍届を二人でもう出してしまった。
婚姻届受理証明書を係の対応者から受け取りながら彼は泣いた。
ある休日に、両親の出払った家の中、遅く起きた彼は出かけようと洗面台の前で、歯を磨き口を濯いでいたら、いきなり背後から立派な手に体を掴まれた。
ケツアゴの悪魔だ。
「何すんだ」
嫌がるも悪魔は彼のシャツの前ボタンを外した。
左の乳首をクリクリクリクリクリと悪魔の指先はこねくり回す。
「……ィ!!ヒィ!!!」
「足を開いてくれ坊ちゃん」
膝頭を彼の両足の間にねじ込んでグリグリ回しながら、悪魔は彼の着ているデニムを下着と一緒にズリ下げた。
そのまま彼の肉棒を大きなゴツい手で掴みシュッシュッ、シュッと彼に代わってコスる。
「コラァ!!!!おいっ」
抵抗を試みてるもコスられている内に彼の膝小僧は折れ曲がり、体は揺れどんどん力が抜けていってしまう。
「………ハッ………ウアッ………ハッ………」
体は引き攣り、真っ赤になって、口から吐きこぼす息が乱れ、悪魔に抱き締められる中をもぞもぞと悶え始めた。
とうとうケツアゴのエルビスプレスリー悪魔の大きい肉厚の手の中に白濁をピュッピュと勢いよく出してしまった。
「ゥヒィッ!!……アッアァァァ!!!」
悪魔は洗面台に腕をつく彼を背後から思い切り突き上げた。
「ふ……太とっ……!!!」
相変わらず悪魔の幹は根本から太く、人間のものとは思えないような直径と長さ、巨大さを誇っていた。
魔力によりピンクの粘液がスライムのように幹の全身を覆っている。
「アゥアァァッ!ダメ!!ダメ!!!」
口からも目からも水分をたらしながら、彼はテンパった声をあげ、植え込まれる幹から逃れようとするが体を振るだけで形にならない。
「坊ちゃん……俺達は夫婦なんだから」
悪魔は逃れようとよじる彼の背中を、衣服を捲り上げ空気に晒すと手でなぞり、もう一つの手で彼のヒップを撫で、軽く揉んだ。
「坊ちゃんが人間としての生を遂げて、何十年後に無事死んでしまったら、地獄の俺ん家に直行して永遠に暮らすんだ。俺達は夫婦なんだから」
「…………ッそんなーッ!!!そんなァァァァア!!!!!ウソォーッ!!!!」
そんな重大な方向性の決定をあの水鏡のおまじない儀式のあれで決定されてしまったの!?
あんなんで!?
あんな些細なことがこんな命取りになるなんて……彼はヘナヘナと腰から力が抜け、洗面台に突っ伏し、入れやすくなった悪魔は猛スピードへと変じて、更に悪魔が使える牛馬の力を用い尋常でない力強さで腰を激しく打ちつけ抜き差しした。洗面台の鏡には翼と角の生えた黒い体の悪魔と彼の扇情的でありつつ情けない姿の二つが映っていた。
眉が下がり、呆然と鏡の中の自分を見つめる彼を見て、悪魔は喜びながら「好みのタイプが呼び出してくれたので本当よかった」と思った。最初から、悪魔に、人間の願いを正しく叶える気などサラサラなかったのだ。地獄では背徳行為は美徳行為。当たり前の習慣である。水越しに見つめていた時から上手くモノにしようと頭を練っていた。
そうして、今では己の凶悪なる巨大な己自身を、彼の中に全部埋め込むことが叶うようになったわけだ。
地獄ではこう教えられている。
人間とは、悪魔にとって、悪魔の願いを叶えてもらうためのシロモノなのだ。と。
彼は永劫、転生も出来ず、死後、天国にも行けない運命へと決定されてしまった(勝手に)。
皆様、くれぐれも、悪魔を呼び出してはいけない。
悪魔は決して、素直な願いの叶え方はしてくれないぞ。
ハッピー?エンド
ウェディング・ミスフォーチュン 完
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