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そういえば僕がこの部屋に拉致られてどれぐらい経ったのだろうか?目が覚めて襲われてからは1時間くらい経っているのは、傍のテーブルに置いてある時計が2:00を指していることからわかった。この部屋のカーテンは閉じられているが光が全く漏れ出てないから.....夜中の2時かな?
あぁ、眠いなぁ。お義父さんとお義母さん心配してるだろうなぁ。明日には帰れるかなぁ。
そうボヤボヤとした思考していたら「おい、トぶんじゃねぇ」と低い声が落ちてきた。
(そんな事言われても僕もう、ピクリとも動けないんですよ)
ということを内心愚痴っても彼に聞こえるはずもなく、容赦なく指をグリグリと動かされた。
「うぅ、んっ!ぁイ...くっ~~!!」
「指三本じゃまだ無理だな.....よしもう挿れていいよな?うん挿れっか」
シュウさんその言葉の文おかしいです。なんにも話が繋がってません。自分で無理って言っておきながらなんでそうなるんですか....?
でもそれを指摘できるほど僕の気力はもうなくて....。
だけど、寛がれたズボンから出てきたソレが目に入り、咄嗟に逃げ出そうと暴れた。
(なにあれ!?無理っ!)
僕の今までの緩慢な動きが嘘かのように暴れ始めたことに驚いたのか、シュウさんの動きが一瞬止まる。その隙にベッドから降りようとしたが「逃げんなっ!!」という怒号と共に髪を掴まれ引っ張られる。
「痛っ、い嫌だっ!無理です!無理なんですっ!入らない入らないからっ!!」
そう叫ぶとシュウさんはそれはもう凶悪な笑みを浮かべ、僕の髪を引っ張りベッドに再び転がす。そして僕の太腿を掴みバッと開帳し、抑えた。
顔が赤くなるのがわかる。こんな屈辱的な体勢に恥ずかしさと怒りが湧き上がり、なにか反撃しようとしたら、ピタリと熱い何かが触れた。
恐る恐る視線を下げ息を飲む。
グロテスクな昂りがあてがわれていた。
「!?!?」
「挿れんぞっ.......!」
「まっ!!.....い''っ、いたい!ゃ''っめ.....い''ぃやぁあ''あ''っ....お''ぇ」
「キツ....!」
メリメリと侵入してくる異物の圧迫感に吐きそうになり嘔吐く。心臓は早鐘のように脈打ち、身体がぶわりと熱くなったような気がした。
この世界の人はこの行為が当たり前なんだと思うと自分の中の常識との差に泣きたくなった。
僕の視界には辛そうに顔を歪めるシュウさんが映る。辛いのなら抜いて欲しいと思うが、多分僕が思う辛さじゃないんだろうなぁ.....。
そう現実逃避するが、すぐに現実へ引きずり戻される。
「優しく、優しく.....っふー、動くぞ」
「!ぅお''ぁ、ん''ん~っ、ぁ.....おぇ''」
内蔵を引きずり出されるような気持ち悪さに、押し込まれる圧迫感。声を我慢しようとするが我慢しようとしても我慢できるものじゃなかった。
苦しい!!
「や、さしく.....んっ、はぁ.....優し、く......っ無理だ。無理、無理、できねぇ!悪い、最初は優しくしてやろうと思ってたんだ。思ってたんだぞ?だけど!っ~~!!わるい」
「!?」
それまでゆっくりと律動していたシュウさんが声を絞り出すようにそう言うと、僕の腰を更に力強く鷲掴み激しく腰を打ちつけ始めた。
「や''っ、ぁが....ん''ぃ、ぐるしぃ、ぐる、しっぃ....!」
「弥斗、締めすぎだっ.....クソ、はっ、はぁ」
あまりの激しい律動に苦しんでいるその時、
「んぁぁああ!?!?」
「ばっ!?ぐぅ......っ」
ある一点をゴリゴリと抉るように突かれ、痺れるような気持ち良さに目を剥いた。多分さっき指で触られていたところだ。
これはダメだ。ヤバい。怖い。こわい。
この快楽で自分がどうなるのかわからない。
「うっ.....マジかよ」
呻くような声に目を向けると何かに耐えるように顔を顰めるシュウさんと目が合う。
「くはは.....ちょっともう抑えられねぇかも。全部入ってねぇのに俺がこんなに余裕ないなんて.....」
ベッドがぎしりと軋み、僕に影がかかる。覆い被さるように近くなったシュウさんの顔が直視出来なくて、彼の首から垂れる逆さ十字架のネックレスを見つめる。
「なんて屈辱だ。αの俺が....くはははっ」
しかし顎を掴まれ無理矢理視線を合わせられる。
「なぁ弥斗。壊れてくれるなよ?」
舌なめずりしたシュウさんの姿に、
僕は死を覚悟した。
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