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仮面 20
イガラシはその日から学校に行っていない。
部屋で仮面に犯され続けた。
解放されるのは昼の間だけ。
宅配で食べ物を頼み、それで凌ぐ。
部屋は酷い有り様だ。
掃除も出来ない。
そんな体力もない。
なんとかすこしでもシーツを変えて、風呂に入って。
なんとかすこしでも食べて。
仮面は捨てたのだ何度でも。
窓から投げて、ガスコンロで焼いて、ハンマーで砕いて。
でも。
夜には帰ってくる。
そして、イガラシを犯すのだ。
性器をしゃぶりつくされ、穴を舐められる。
身体の奥、そう、もう人間では届かない所まで舐めて擦られ、イクことを教えられてしまった。
乳首を執拗に舐められ、触手のような髪に乳首に絡みつかれて扱かれて、イガラシは乳首でさえイケるようにされてしまった。
「許してください・・・許してぇ!!」
毎夜泣き叫ぶ。
舌は身体の奥。
ぶち抜かれたらおかしくなるところのその先までは届く。
人間では無理。
特殊な道具か、この舌でなけれぱ届かない場所。
そこを責められる快感を教えこまれてしまう。
「やだぁ・・・いやぁだぁ・・・!!」
イガラシの中でデカい舌がおおきく動く。
ペニスのように。
イガラシはそれに合わせて尻を振ってしまう。
動画で見たいやらしい女の子のように。
もう、挿入されてからは出さなくなった。
中だけでイク。
女の子みたいに。
イガラシは女の子にされてしまっていた。
それに泣く。
イガラシは。
胸の大きな女の子と、恋に落ちてセックスしたかった。
ささやかな欲望だ。
いや、夢だ。
胸もなくても良かったかもしれない。
優しい女の子なら。
でも。
今では。
化け物に女の子にされて、喘ぎ、感じてイキまくる。
「いやだぁ!!!」
イガラシは泣いたが、またイった。
女の子みたいに出さないで。
そして、連続してイク。
際限なくイク。
「ヒギィ!!」
イガラシは白目を剥いて感じつづける。
逃げられないのはバレたくないから。
コレが追ってきて、人前で犯されるのが嫌だから。
それに、この部屋から逃げても、壊しても焼いても現れる仮面から逃げれるとは思えない。
誰にも知られたくない。
こんなにされてるなんて。
イかされてるなんて。
女の子みたいに。
怖くて。
でも、誰にも。
助けを求められない。
でも。
その日とうとうイガラシは部屋を出た。
助けて欲しかった。
誰でも何でも良いから。
そして倒れたのだった
「大丈夫ですか?」
優しい少年の声がした。
何故か助かった、と思ったのだった
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