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仮面 52
泣いて自分のペニスをまたしゃぶり続ける少年に男は囁く。
「口もええけど、そこやないやろ、お前が本当に欲しいんわ」
男の言葉に少年はやっと口を放した。
男が自分で服を脱ぎ捨て、少年の服も脱がせる。
その間少年は自分の穴を弄っていた。
数時間前まで怪異に凌辱されたそこはまだ柔らかい。
服を脱ぎ捨てた男にむかって脚を広げ、少年は穴を指でくばりと開ける。
「挿れてぇ!!!」
少年は悲鳴のように叫ぶ。
男のモノが欲しい。
自分のモノにしたい。
イガラシや他の女達ではなく自分だけのモノにしたい。
「慌てんな・・・かわいいわ、お前。ほんま可愛い」
男は笑った。
男はたっぷりとローションをその穴に注いだ。
「早くう!!」
少年は泣き叫ぶが、男は笑うだけだ。
穴を指で確かめたり、指で中を擦る。
焦らすというよりは・・・
「焦せるな、コレはお前のや。ちゃんとケガさせんようにしなあかんからなぁ・・・」
男は少年を僅かでも傷つけるつもりがなかった。
「お前が一番可愛い、お前が一番大事や」
甘い声が少年を溶かす。
男は指で一度イかせた。
「指、いやぁ!!ちんぽ頂戴!!」
少年は痙攣しなから泣き叫ぶ。
「ああくそ、可愛いなぁ・・・」
男は欲しくて暴れる少年を抱きしめた。
突っ込まないのにこんなにイイなんて、他の穴達では有り得ない。
快楽じゃない「イイ」なんてモノがあるなんて。
脳内麻薬がバンバン出てる。
セックスじゃこんなもの出ない。
ひたすらひたすら愛おしい。
男は少年にキスをした。
「お前のもんや、たっぷり楽しみ?」
囁いて、ゆっくりゆっくり挿入した。
少年は鳴いて喜んでいた。
これが自分の中にあるからだ。
愛しい愛しい男。
沢山の女やイガラシの中ではなく、今はその男のモノが自分の中にある。
「オレの、だ」
少年はさけぶ。
穴の全てがペニスを締め付け、絡みつく。
ほしがる。
全部ほしがる。
これは自分だけのだと。
「ああ、お前のや、いっぱい食べろ」
男は気持ち良さそうに喘ぐ。
でも、男は丁寧に少年の中をこすり上げる。
少年が甘く蕩けるように。
これはセックスじゃない。
男にとっては。
セックス以上のものだ。
感じ取る。
肌の全て、少年の表情、吐息、声、穴の中の襞の1つ1つまで。
全てで、少年を感じて、やさしく甘く、どこまでも融かすように抱く。
少年が知る快楽は苦しみと屈辱と痛みがあるから、それらを完全に取り去って、甘く優しい快楽だけを届けるために。
「オレ、オレのぉ!!」
少年が泣く。
男が好き。
好き過ぎる
誰とも違う。
こんな優しいひとは他にはいない。
「お前のや。・・・そんなにオレが好きか・・・可愛い」
男は少年を抱きしめた。
そしてゆっくりと少年の奥をぶち抜いた。
少年がここを責められるのが大好きだと知っていたから。
「ひぎぃ」
少年は喉を反らす。
「一本脚の蟻のちんぽは良かったか?ここまで挿れてもらったんやろ」
男が下品に囁いた。
本気で聞きたがっているのがわかる。
「でこぼこ・・でこぼこが・・・ぐりゅぐりゅしたぁ・・・」
少年は答える。
ぐりゅぐりゅとその突き止まりを責められることを思い出して少年の中が収縮する。
「そんなに良かったんか、ああ、思い出しただけでこんなに締め付けて」
男は楽しそうだった。
少年は泣きそうになる。
男が責めたり揶揄してないのはもう分かっているけれど、他の誰かとしていることを言うのは羞恥や男への罪の意識がやはりある。
「オレに言え、全部言え。そしたらそれはオレとしてんのと同じやと言ったやろ。ほら、今お前の中にあるんはお前の大好きなオレのちんぽやぞ」
突き止まりをゆっくり何度も抜いてやると、少年はそこでしか味わえない快楽にヨダレを垂らしながらイク。
「でこぼこ・・・ゴリってなって、中がひっくり返されて、ゾワッてなって・・・穴の中全部がボコボコゆだって・・・」
一生懸命説明する少年に男は目を細めた。
かわいくてたまらない。
自分のちんぽにくるいながら、他のペニスにイかされた話をする少年に興奮する。
こんなの少年以外では有り得ない。
「オレのよりよかったんか?」
少し意地悪をする。
「あなたのがあなたのがあなたのが!!!あなたの・・・ちんぽがぁ・・・いい!!!」
少年が泣きさけぶのが愛しい。
それにこれが聞きたかった。
「そうやな、オレのが一番好きやもんな」
男はゆっくり、抜ける寸前まで引き抜く。
穴に自分の形を教えこみ、ゆっくり襞のひとつ一つを逆なでする。
その襞が引き攣れる度に、少年の全身に鳥肌が立つ。
そこをまたゆっくり奥まで挿れていく。
逆立てた襞を戻すように。
丁寧に奥を突く。
今度は抜かないでそこを突く良さを教える。
「オレの、を、味わえ、お前の大好きなオレのちんぽや」
男はゆっくり何度も何度も、その形を教えこむ。
男のペニスと少年の穴が溶け合うように。
こんなのはセックスじゃない。
こんなにも愛しいのは。
少年は男の形を穴の全てで知りたがり、欲しがる
ただただ愛しい。
快楽以上のものがここにある。
「お前のや」
男は言う
他の誰にも言わない。
他の連中はただの穴だ。
少年だけは違う。
「オレの・・・」
少年が泣く。
「好きぃ・・・」
少年は言わずにはいられない。
「そうか、そうか」
男は笑った。
どこまでも優しく。
「全部聞かせろや、バケモノどもがお前をどうしたんか」
男の声は甘い。
甘やかされて揺すぶられたらなら、少年は何も隠すことなどできないと分かっていた。
「何回も何回もイかせてやる、何回も何回もお前ん中に出してやる」
男は媚薬のように囁いた。
そうされる、だろう。
怪異に犯された時感じたことを全部言わせて、優しくあまく、男は少年を抱くのだろう。
それは恥ずかしくて、やはりどこか男を裏切るような気持ちにもなりながら、でも、少年はそこに悦びを見出していた。
だって、男が求めてる。
この男だけが少年を全て受け入れる。
「好き・・・」
少年がさけぶ。
男は笑って、少年を甘く包みこむように、一番深くへ連れていく。
こんなに深く繋がっているのに。
まだ男も少年も。
それが恋だとまだ知らない。
おわり
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