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仮面 51
「飯食うか?アイツが作っていったのがあるぞ」
2人きりになった部屋で男は優しく少年に言う。
ソファで少年を抱きしめたまま。
優しい。
本当に優しい。
少年にだけは優しい。
家族や身内に対しては独特の優しさを持つ男だが、どこまでも傲慢なことは変わらない。
だが少年にだけは違う。
その事に男も自分で気付いている。
この少年にはやさしくしたい。
甘やかしたい。
触れる指先の1つでさえ、優しく優しく触れたい。
誰よりも優しくしたい。
「お腹はあんまり・・・」
少年は言った。
疲れているはずだ。
怪異に犯され、体液で身体を猛毒にされ、何かしらの変化をその身体に起こしたのだから。
また詳しい検査に来る、と彼が言っていた。
俺は医者じゃないから、と。
専門家をつれて来たがった
彼が協力している機関の、医者を。
だけどそれを男は断った。
人間じゃなくなった少年に機関とやらが興味をもたれるのは困る。
少年は男のモノなのだから。
少年も嫌がる。
警察も何も組織というものを少年は信じていないからだ。
幼い自分をたすけてくれなかった国に不信感しか少年はない。
彼はそれを受け入れた。
当たり前だ。
彼は人間じゃないものの味方なのだから。
でも、口の硬い闇医者をつれてくるらしい。
そこは診てもらうつもりだ。
ありがたい。
「そうか、寝るか?疲れたやろ」
男はどこまでも優しい。
でも、少年は寝たくなかった。
したいことはある。
少年は言いたくて言えなくて。
でも。
男の胸に顔を埋めた
背中に回した腕に力をいれて、男にしがみつく。
性経験は人の何倍もあっても、甘えたり誘ったりはした事がないから、あまりにも稚拙な誘い方だった。
男は笑った。
少年が欲しいモノを察して。
「オレが欲しいか?・・・ええぞ、お前のや」
男はそういうと少年を抱きあげて、ベッドへと向かう。
ベッドに着くと少年は、自分から男のベルトとズボンに手をかけた。
少年は必死な形相でそれを欲しがる。
手が震えてまで、欲しがる。
「待たれへんのか?・・・ほんまにもう」
男はでも嬉しそうに言う。
男のペニスを取り出し、少年は夢中で頬張った。
オレのだ。
オレの
オレの
必死で舐める
これがイガラシに挿れられていたことを考えて泣く。
自分のモノなのに。
この大きなので、イガラシが鳴いていたのを思い出して胸に痛みが走る。
舐めて、先を唇でしごく。
これが。
イガラシを気持ち良くした。
泣きそうになる。
男がイガラシの中を楽しんで気持ちの良さそうにしていた顔がチラついて、また泣く。
イガラシのがコレに絡みついたのだ。
イガラシの痕跡を消そうとするかのように必死で舐めた。
「ええ穴や」
と男がイガラシの中を穿っていたことを思いながら、銜えた。
喉奥まで使って、男のモノをしゃぶった。
むせながら、それでも舐めて吸って、喉で締めた。
外れそうになるほど口を、あけて懸命に。
男は気持ち良さそうに呻いて、髪を撫でてくれた。
「お前のや。好きにし?」
男は無理に動いたりはしない。
他の女になら喉の奥を無理やり犯したりするが、少年にはしない。
大体、フェラ自体、少年にはさせない。
こんなふうに少年が欲しがらない限りは。
少年のペニスを舐めて飲んでも、自分のはさせない。
自分の快楽のために少年は抱いてないのだ。
そこだけは男は徹底している。
優しく気持ち良く。
少年の事だけを考えて抱いてきたし、これからもだ。
少年は夢中になって男のペニスをしゃぶる。
オレの。
オレのなのに。
これはイガラシの奥を捏ね、イガラシの内壁を裏返し、イガラシの前立腺を責めたてたのだ。
その感覚を奪いたくて、舐めて吸って、喉まで使って扱いた。
そんなの忘れさせたい
自分だけのモノにしたくて仕方ない。
少年のズボンはいつのまにか男に脱がされ、触ってもいないのに少年のペニスはガチガチに勃起し、濡れていた。
男が触ろうとしたけど、止めた。
今はダメ。
男のコレを自分のにしたい。
男は笑って止めた。
必死な少年と、嬉しくてたまらなそうな男の対比。
でも、どちらも相手を求めてはいた。
「飲みたいんか?・・・しゃあないな、出すで?」
欲しがる少年のために男は少年の喉に出した。
優しく髪を撫でながら。
嬉しそうに射精する。
少年はむせながら飲み、そして身体を震わせる。
出されて少年もイったのだ。
怪異達から開発されて、喉さえもう少年には生殖器だったが、これは違う。
好きな男の、誰にも渡したく無い男のモノをそこで感じたからだった。
欲しくて欲しくて、誰にも渡したくないからこそ。
「可愛いわ、お前、ホンマ可愛い・・・」
男は出した後も、必死で舐める少年の髪を撫でた。
嫉妬も独占欲も何もかもが可愛い。
大体、セックスしなくても構わないと思える程の相手なんて他にはいない。
他は自分を気持ち良くさせてくれたらそれでいい。
でも、少年だけは別。
誰に抱かれていようと、全部可愛いだけだ。
夢中で泣きながらしゃぶり続ける少年に男は目を細めた。
それはとてもセックス中に見せる顔とはおもえなかった
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