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2-6 なに言ってるのかわからないと思うが……課長に監禁された。(下)
ディルドとローターで嬲られ続け、俺はついに乳首イキをマスターした。
「ううっ……何か大切なモノを失った気がする……」
「ははっ。良いことじゃないか。これで一つ大人になったね」
全然よくない!
「暁斗さん、もうこれ外してください。乳首でイケたら許してくれるって言いましたよね?」
「許すとは言ったが、それを外すとは言ってないよ」
「はっ?!」
課長は優しく微笑んだ。
「だって、今日は休みだし。この週末は奏太を監禁することにしたんだ」
「はぁあ!?」
何言ってんだよ。監禁!?
「一度やってみたかったんだよねぇ。でも監禁してみたくなるほど愛しいと思える相手ってなかなかいないじゃないか」
「は……」
「だけど、奏太に出会ってから俺は嫉妬で勃起するのをもう何度体験したことか」
上品そうな美形顔でそういうことしみじみと思い出すのやめて下さい……
「というわけで、奏太は今日一日囚われの身だからよろしく」
「嫌ですよ!つーかほんとお願いだから、ちょっとだけ外してもらえません?」
「だめだよ」
「ちょっとでいいんだ!一瞬だけお願い!俺トイレ行きたいんすよ~」
俺はまた手錠をガチャガチャと鳴らした。
すると課長は急に目を輝かせた。
「そうか!」
あれ?もしかして外してくれる?
「よし、じゃあ俺が連れて行こう」
「へ?」
課長は拘束を解いてくれるのかと思いきや、ベッドから外した両手をそのまま背中側で固定してしまった。
えーと……これじゃあドアも開けれないんだけど?
「あの……課長。手を使えないとトイレできないんだけど……」
「俺が手伝うよ」
「え!い、嫌ですよ!」
すると彼は怪訝な顔でこちらを見る。
「どうして?だっていつもいろんな体液が出るの散々見てるけど。何が嫌なの?」
「いやいや!液って!それとこれとは別でしょう!」
「俺は奏太の体液ならなんでも来いだよ」
こっちが嫌なんだよ……!なんで27歳にもなって恋人に排泄してるとこ見られないといけないんだよ!?
「ほら、早くしないと漏れちゃうよ?それともここでそういうプレイをしたいのか?正直俺もそこまでの境地にはまだ至ってないから……できればトイレでして欲しいんだが」
「俺もそんな境地至ってないですから!わかりました……とにかくトイレ行きましょう」
話してるうちに膀胱が限界に近づいてきた。
俺は課長と連れ立ってトイレの前に立つ。しかしこれではドアを開けられない。
「あの……ドア開けて下さい」
「いいよ」
課長はすんなりドアを開けてくれた。
よかった……
しかし俺が中に入っても課長はドアを開けたままこちらを見ていた。
「あのー、ドア閉めてもらえます?」
「いやいや、手伝うってば」
「いいえ!結構です!」
「早くしないと漏れるよ?」
「だから、ドア閉めてって!」
押し問答の末、結局課長に見られてしまった。
俺はまた何かを失った……日下部許すまじ……!
◇◇◇
その後は俺が超不機嫌になり、課長はさすがに悪いと思ったのか拘束を解いてくれた。結局監禁と言っても数時間のことだったけど課長はやってみたかったことが出来てどうやら満足したみたいだった。
課長がキッチンからやって来て、ソファに座ってふてくされる俺の顔を覗き込んだ。
「奏太~。奏太くーん。おーい、返事してよ奏太?」
「…………」
俺は課長の方を見ずにそっぽを向いた。
「ごめんって。やりすぎたよ。許してくれ、な?」
「…………」
「だって奏太があんな髪の毛と香水の匂い付けて帰ってくるから悪いんだろ?」
俺は怒っていたが、嘘をついて元カノたちに会ったのには非がある。
「それは……悪かったですけど」
「あ、喋った。よかった~。ほら、これ食べなよ」
課長はフルーツを色々剥いて盛り合わせたものを出してくれた。
「いただきます……」
俺は梨をシャクシャク食べながら昨日あったことを話した。
「ーーーという訳だったんです」
「は?その女の子、初対面の奏太にブラ外させたの?頭おかしいんじゃない?」
「はい。ちょっとヤバい子でしたね。まさか元カノがそんな友達に俺を売るとは思わず……」
優奈は別れ方も酷かったけどまさかこんな形で利用されるとはね。
「うーん。それはちょっと予想外だなぁ。そもそも奏太がそこに行く時点でお人好しすぎるってのもあるけど」
「う……それは反省してます」
課長はソファで横に座ったまま俺の肩を抱いた。
「とにかく奏太が変な女になびかなくて良かった」
俺が地雷女の誘いに乗らなかったので課長はホッとしているようだ。
「これでも俺、課長の彼氏の自覚ちゃんとありますんで。巨乳にほだされたりしませんよ」
「ほんと?嬉しいな。じゃあ今度奏太の部屋のポスター剥がしに行っていい?」
「へ!?な、なんでそれを……?!」
実は以前北山にもらいそこねた(課長に断らされた)アイドルのポスターを密かに譲ってもらっていたのだ。課長が俺の部屋に来ることはほぼなくて、俺がこっちに泊まらせてもらうのがほとんどなので普通にそのポスターを貼っていた。しかしなんでそれを課長が知ってるんだ?!
「やっぱり。北山が君にポスターを渡したと教えてくれたから貼ってるんじゃないかって憶測で言ったんだけど本当に貼ってたか」
くっ、北山の奴余計なこと言いやがって……!
あそこのカップル両方揃いも揃って俺に恨みでもあんのかよ?
「女の巨乳より奏太の乳首の方がずっと可愛いし魅力的なのになんでそんなポスター貼るかなぁ」
「いや、別におっぱい見たくて貼ってるわけじゃないすよ?」
「じゃあやっぱり女の子がいいの?俺じゃダメなの?」
課長が恨みがましい目で見てくる。
「え……だから俺は暁斗さんの彼氏だって何度も言ってるじゃないすか。恋人とアイドルは別なんですよ」
「そう?俺そういうのよくわからないから……」
まぁ、課長がアイドルとかハマってるの想像できないしな。
それにしても拗ねた様子の課長はちょっと新鮮かも。と思いきや物騒なことを言う。
「あんまりよそ見してたらまた監禁するからな」
「それだけはもうやめて下さい」
「ふふ、冗談だよ」
課長はそう言って笑った。この微笑みが本当なのか嘘なのか判断がつきかねるな……
「愛してるよ奏太。俺もっと胸筋鍛えようかな?」
「いえ……今のままで十分っす」
俺は課長の張りのある胸に身を委ねた。
〈完〉
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読んでいただきありがとうございます。
以上元カノ編でした!元カノよりその友人がヤバイ女の子でした~
そして日下部からのプレゼントによりお仕置きはプチ監禁プレイとなりました♡
この後は、姉(兄)の高校時代編を書こうと思います。
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