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18歳の夏11
誰も居ないはずの、自宅に帰宅するとまたエージェント•ハワードが居た。
「やあ、おかえり」
ウチのソファーで寛いでる。
「どうも」
何でいつも急に来るんだろ。
「君のテストの結果は、合格だ」
「何の事ですか?」
「WIAへようこそ」
「え!?」
「今日、君を試させて貰った。もう彼には会っただろう?改めてミストだ」
「え?え?」
エージェント•ハワードは誰も座って居ないソファーを指差している。
「ミスト、出てきてくれ」
「子供の相手はごめんだ」
突然、蜃気楼の様に空間が波打った時思ったら奥のソファーにミストが現れた。足を組んでふんぞり返っている。
「ミストは霧や幻影を操るネオヒューマンズだ」
この人がパパたちの幻を見せた、、、。
仲良くなれる気がし無い。
「あの女が居なければ、俺の勝ちだった」
「ミスト、勝ち負けじゃないだろ」
ハワードが嗜めるが、ミストは子供の様に不貞腐れている。
「あの女ってアマンダの事?」
「ああ、そう。たまに居るんだよ。特に女に多い。超リアリスト。あいつはなかなか手強い女だぞ。どんな幻影にも騙されない」
だからアマンダだけが霧の中を無事抜け出せたんだ。
「今日のテストでは君の動きを観察させて貰った。まずは、敵と遭遇した時の対応。護身術の道場に戻らず民間人から敵を遠ざけ人気の無い場所まで誘い込んだ。
それから複数人の敵とは出入り口の狭い場所で1人ずつ倒して行く。
助けを呼んでおいたのも正解だ」
「敵の人数把握が甘い」
ミストが口を挟む。
「確かにそうだが上手く切り抜けていた。カート。君は合格だよ。ブレインと一緒にコロンビア大学で色々と学ぶといい」
「ありがとうございます」
ブレインと大学でも一緒に居られる。
「まあ、大学では俺が一から仕込んでやる」
「え、ミストも大学にいるの?」
「私は学生じゃない、講師だ」
えー!全然嬉しく無い。
「お前、顔に出てるぞ」
「え?そうですか?」
「ブレインもお前も失礼過ぎるぞ」
「ミストはブレインにもう会ってるんですね」
「あいつは既に生意気だ」
「そういえば、ブレインはどこですか?WIAの呼び出しですよね?」
「いや、呼び出してはないな」
「え?じゃあどこに、、、?」
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