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18歳の夏10
「あんた達あたしに何隠してんのよ?さっきのは何?何でお姫様は追われてんの?」
「アマンダ、知らない方がいいぞ」
「誰のお陰で2人とも霧から外に出れたと思ってんの?
私には知る権利あるんじゃない?」
アマンダ。最初は怖かったけど。
それだけシェーンの事が好きだったって事。
強い意志がある女の子。
「シェーン、アマンダには話しても大丈夫なんじゃないかな」
「お前とブレインの話だ。好きにしろ」
「ブレインはね、言葉で人を操る力があるんだ」
「、、、信じられないけど、何となく、この前からそうかな?って思ってる」
「ブレインみたいに不思議な能力を持った人達は他にも沢山いてネオヒューマンズって呼ばれてるんだ。さっきのミストって名乗ってた人も多分ネオヒューマンズじゃないのかな?」
「じゃあお姫様は何で追われたの?あんたも変な力があるの?何人か大男を倒してたじゃない」
「何で追われたのかは分からない。それに僕は普通の人間だよ。護身術の道場に通ってて少しだけ強くなったけど」
「じゃあ、シェーンは?」
「俺も普通の人間。俺はたまたまブレインの秘密を知って2人を助けてる」
「、、、分かった。信じるわ」
「アマンダ、、、秘密を知ったらお前もまた危ない目に合うかもしれねーぞ。だから言いたくなかったんだ」
「シェーン、あなたが私を助けてよ」
「おい、そういう問題じゃ」
「元カノに冷たいわね」
「お前を危険な目に合わせたくないだけだ」
「シェーン、、、」
なんだか、アマンダとシェーンが良い雰囲気な気がする!!
「あ、あの僕、先に戻るからシェーンはアマンダを送ってあげて」
「カートは大丈夫か?」
「うん、僕は大丈夫だから」
僕は2人を置いて自宅に向かって走った。
シェーンとアマンダ。
どうなるのかは僕にはわからない。
2人が望む形になれば一番良い。
他人の幸せを望めるのは、今僕が幸せだから。
ブレイン。
早く会いたいな。
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