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18歳の夏16

「遅くなって悪かったな」 シェーンは愛車のバイクで迎えに来てくれた。 勿論、僕はシェーンの妹のタラが普段使ってる真っ赤なヘルメットを借りてる。 「ブレインの家に寄って帰れる?明日の授業に使うノート置きぱなしなんだ」 ブレインの部屋の合鍵は持ってる。 「体調は?明日は休めば?」 「さっき薬貰ったから大丈夫」 「ok」 シェーンとブレインの部屋まで行き鍵を開けた瞬間、シャワールームから水音がした。 「ブレイン?」 戻ってきた? 急いでバスルームのドアを開けると中に人が居た。 「ん?君だれ?」 物凄くイケメン。誰?! しかも下着一枚。  「ブレイン、客だよ!」 「なに?聞こえない」 奥のシャワーカーテンから今度は全裸のブレインが顔を出した。 この状況、恋愛に疎い馬鹿な僕だって分かる。 「カート!」 ブレインが慌てた様子でバスタオルを引っ張ってバスタブから出てきた。 「カート、ちょっと待って」 「ブレインの友達?君可愛いね!」 彼氏の家のバスルームで裸の男が2人。 「カート、落ち着いて、ちょっと待って」 「ブレイン友達?紹介してよ」 「サムはちょっと黙って」 「何だよ、友達?彼氏?」 「友達だよ、兎に角、2人とも僕が服を着るまで少し待って」  友達?! 怒りが込み上げる。拳が震える。 返す言葉が見つからない。 「カート、、、お願い少し待って!話そ」   「帰る」 「ブレイン、お前が悪い。カートは俺が連れて帰る。反省しろ」 シェーンが後ろから現れた。 僕の手を引いて玄関まで引っ張ってくれた。 「ブレイン、カートって子、本当に友達か?可愛い」 「サム、お願いだから今はやめて」 僕はドアの外に出たらそのまま立ち止まらずシェーンのバイクを停めてある場所へ向かう。 ブレインは、、、 僕を追いかけて来ない。 それが答え。

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