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第50話
完全に勃ちあがったショウの中心からは先走りが零れていたが、触られないまま、ただ張り詰めるばかりで辛かった。
本当は中に挿れて欲しかった。尻に押し当てられている彰人の陰茎は硬くて大きくて、時々彰人がいやらしく腰を使うので、それを求めておねだりするようにショウの中が驚くほどに蠕動した。そのうねりが快感を呼び、また尖端からは雫がしたたり落ちた。
「あん……あ、欲し」
「だめなんでしょう?」
そう、自分で言ったのだ。挿れるのはNGだと。
それがこんなに苦しいと思わなかった。これまでこれほどまでに欲しいと思ったことがなかった。今なら、指一本が入り込んだだけで射精する。
「だめ、もう、も……や」
とにかく痛いくらいに勃起した性器を、どうにかしたかった。
「はぁ、……ん」
腰を捻った時、たまたま尖端がシーツに当たり、試しに擦りつけたら気持ちよくて止まらなくなった。
一度始めるともうだめだった。
「あん、あ……、あ……、ああ」
「気持ちいい? もういく?」
「いい、いい、いく、……く」
彰人は尖って敏感になっている胸の先を弄っていた手を離し、ショウの性器に添えた。はしたなく濡れている鈴口を、彰人の指が丹念に繊細にぬるぬると刺激する。
そうして訪れた波をやり過ごそうとして、ショウの身体が強ばった。
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