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第49話
この仕事をしていると、恋人でもない男性の性器を触ったり扱いたりすることにまるで抵抗がなくなるため、羞恥の感じ方が一般とずれている自覚はあったし、時間内に客に満足してもらうために技術もそれなりに持っていると思っていた。
だけど、彰人が相手だと勝手が違い、いつものスキルを発揮できないばかりか、加えて自分がこんなにもキスや愛撫に弱かったのだと知らされることとなった。
「……あ、あぁ……や、だ」
ショウは目に涙を浮かべながら、必死に腰を振って快感を逃がそうとした。彰人は後ろから覆い被さるように彼の身体を支えていて、前に回した手でショウの小さい乳首を弄り、自身の屹立をショウの尻に押しつけている。
どうして今日はこんなにも敏感に感じてしまうのだろうとびくびく震える身体を持て余していたが、いつの間にか堪える余裕がなくなっていた。
「も、やだ、い、きたい、……あ」
「ん? もういく?」
耳元でやさしく囁く声に、ひく、と息を飲み、首を横に振る。ショウの頬を涙が伝った。
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