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第27話(2)

「お前、絶倫過ぎ」  ムッとしながら大好きなチーズの入ったオムレツに手を伸ばすと、創介は飲んでいたコーヒーを置いた。 「は?今朝はまだ1回しか出してねぇよ?雄吾は何回かイってるけどな」 「バっ!!昨日もヤってんだから加減しろよ!」  危うく口の中のものが出そうになって押さえると、創介は肘をついてこっちを見る。 「酒飲んでエロモード入ったのは雄吾だろ?」 「お前が水じゃなくて酒を飲ませるからだろ!」  負けじと応戦しているつもりなのに追い詰められている気がするのはなぜか? 「……気持ちよかっただろ?」  ニヤリと笑われてうぐっと言葉に詰まる。  すぐに否定すればよかった。こんな沈黙は肯定と一緒だ。 「エネマグラでイきながら「気持ちいい」ってうっとりしてたもんな?」  パッと目の前に黒い卑猥な形のそのモノを出されてバッと顔を背ける。  なぜかキュンとして切なさに後ろを締め付けてしまった自分に愕然とした。 「ハマったなら今また挿れてやろうか?」  耳元で甘く囁かれてグッと唇を噛む。 「……バカ」  睨んでやったつもりなのにゴクリと唾を飲んだ創介に押し倒された。

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